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哲学・日記・メモ 「少しだけさみしい」

少しだけさみしい

「原初的なもの」あるいは「根源的なもの」を志向する方々はとっても多くて、そこへの回帰を「真理」を掛け合わせて求めていたりする事は、いや増す事態であったりする。そういうstyleを楽しんでいるだけの方もいれば、最重要事項として己の存在を真剣にそこに賭けてしまったりしている方もいたりする・・・。

でも私は違うな。私は回帰ではなく「原初的・根源的なものから原初的・根源的ではないものが生じてしまったというその事態」に焦点を当てたいのだから。さらに言えば、原初的・根源的なものへの志向、そこへの回帰は私にとっては知的関心とプラグマティックな要請以上のものではなく、重要なのは先に記した通り「原初的なもの・根源的なものから原初的・根源的ではないもものが生じてしまったというその事態」に対する私の態度の取り方であり、その「落とし前」なのだ。しかし私がそういったからと言ってそれは、原初的・根源的なものを志向する事と、そこへの回帰の願望と抵触することはないし、いわんやそれを貶める訳でもない。でもそのように誤解されることは多いし理解されないことはもっと多い。この話題にたどり着く前に疎遠になる事は、そしてさらに多いのだ。それが、弱音を吐けば、私は、少しだけさみしいのです。
                     2021年3月19日 岡村正敏


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