俺が熾火である理由
ついにnoteを始めます。
XのTLで見かける度に見に行ったり、購読したり、と読者として楽しんでいたけれど、なかなかnoteを綴り始めることは無く。
これまで一読者として楽しんでいました。
活字中毒なので、デジタル媒体の文章よりも本や新聞や雑誌を手に取って読む方で、だからこそ、あまり他者に対して"読みもの"として書くには、如何なものか?と一抹の思いを拭えず。
そもそも書き出せば間違いなく文章は長くなる覚悟はあったので始めるのを後ろ倒しにしていました。
Xは文字数制限があり、その長さを楽しめて。
インスタは写真に沿ったものを文主体ではなく。
それならまとまった文章で意識表示する機会は此処にしようかな、と。
うちはtrack(トラック:曲)先行型バンドなので、
バンドメンバーからDEMO(DEMO track/声やメロディの入っていない楽器だけが鳴る音源。カラオケをイメージしてもらえたら分かりやすいかと。)がLINEやgmailで届いたら、
それを聴きながらA4ノートに思うまま感情を殴り書きするタイプで。
浮かんできたパンチライン(hiphop用語で記憶に残るような強い言葉や単語の組みわせ)を書き落とすんだけど、ものの数分でページは文字だらけになるくらい、言葉はいつも内側に溢れていて。
だからアナログで綴るより少しは読み手を意識して言葉をまとめて今日から発信してみようと思います。
待っていたって何も始まらない。
機会なんて自分で作るもんだから。
第1発目は、名の由来でも話しておこうかしら。
熾火、おきび、と読みます。
勿論、本名ではありません。
(本名でコレを付けてたら親のネーミングセンスに拍手喝采するけど。)
アーティストネームとして、この名前を背負うことにしたのには、ちゃんと理由があって。
ライブのMCでも時々話すけど、僕は7年前に一度バンドでぐちゃぐちゃに精神的に崩れて、文字通り潰された過去があります。
ソロワーク、a little flame of shadows名義でその辺りは曲にしているので聴いて戴けたら伝わりやすいかと。
結果的に4年近くマイクすら持てませんでした。
ライブハウスには近づくだけで吐いたくらい。
バンドそのものにトラウマを抱えるくらいの悲惨な終わり方だったので。
それでも歌いたい気持ちと、バンドが好きだ、って思いは消せなくて。
なによりも心の内を吐き出さなくては壊れてしまいそうで。
そんな気持ちを察してくれた友達がスタジオに誘い出してくれて、最後に一度だけ、と震える手と長い事歌わずに錆びついた声でpay money to my painのweight of my prideを歌いに行きました。
奇しくもそれは前バンドメンバーと初めて入った同じスタジオという奇縁で。
それがあまりにも、あまりにもすんなりと、声と心が直結して音として外側へ弾け出して。
気づけば過去一、最大出力のスクリームと心を込めた歌声になってました。
何年も歌っていなかったのに、一気に身体中に燃え広がる感触。
心の中にずっとあった火種が。
一気に着火するかのように。
「あゝやっぱり俺はコレが無くちゃダメなんだ」
握りしめたマイクと荒げた呼吸、目の前には4年間待ち続けてくれてた友達の嬉しそうな満面の笑み。
「辛かったら歌わなくても良いから。リハビリみたいに一緒に音を浴びよう」
そう言って誘ってくれた彼が居なければ、きっと今日の僕は居ないでしょう。
彼が知っている過去の名前のままでも良かった。
でも、やるからには今の自分に相応しい名前で再出発したい。
ずっと心の底で燃やし続けていた火。
それに相応しい名前。
探していてね、ずっと。
ふとしたタイミングで見かけた言葉。
"おきび"
あゝ これだ。
そう直感したの。
常に燃え上がる炎じゃなくていい。
でも消えずにずっと内側で煌々と燃え続ける。
絶え間なく高温で。熱く。
体現してる言葉を見つけた!と小躍りしたよ。
やっと名付けられた自分の内側にいる衝動に!と。
それからバンドメンバー募集サイトでRe;pagersのメンバーのリーダーtakahiroがvo募集を掛けていて、そこに応募して…
…それはまた別のお話。
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初回を読んでくれてありがとう☺️
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いつかこの小さな火がライブハウスであなたの心に届きますように。