20)自分はダメだと諦めてしまう。そこに人生の岐路がある。
◆チャレンジ精神の獲得が自己肯定感につながった 3
リク君のように、1回のチャレンジで諦めてしまう人の成功体験は0回。
30回チャレンジした人の成功体験は10回。
成功体験の複数ある人と、乏しい人では、自己肯定感は、当然成功体験の多い人が高くなります。
リク君は、1回のチャレンジで逃げてしまうところがありましたが、漢字テストはスモールステップで、50回近い成功体験を積み上げました。
その成功体験の裏側には、合格せずに失敗したテストが積み重なっていました。でもその失敗は次の成功の糧となった。
だからリク君は自己否定に陥ることなく、前進し続けることができたのでしょう。
チャレンジの数で、自己肯定感が高まる。
リク君から学んだこの単純だけれども明快な理論は実際の彼の成長を考えたら、その効果は明白です。
4月の頃、「早く行動する」とも指導しましたが、早く行動したら、それだけチャレンジの回数が多くなるので、こちらも自己肯定感を高めるのに有効なのでしょう。
チャレンジの数が少なく成功体験の少ない人は自分はダメな奴だと思ってしまう。
4月のリク君が、まさにそうでした。
そして、自分はダメな奴なので仕方ないと人生を諦めてしまう。そこに、人生の岐路があるように思います。
チャレンジの楽しさを知ったリク君は、漢字や絵、体育の能力を発揮できるようになった。
人生をあきらめない。こんな大きな学びが、彼はできたのだと思います。
1学期の懇談会で、リク君のお母さんは「学校に行き渋ることが減って本当に良かったです。学校に車で送る必要もなくなりました。」と校内駐車パスを返却してくれました。
宿題は嫌がることもあるそうですが、それでも以前のように宿題を隠すことは無くなったそうです。
「今まで逃げてきたことがたくさんあるから算数とか国語の読み取りとか、問題は山積していますが、チャレンジする心を応援していけば、きっとリク君は大丈夫でしょう。一緒に彼を応援していきましょう。」
と、お母さんに話をしました。
お母さんも嬉しそうです。リク君も私も嬉しい。クラスの子も嬉しい。みんなが嬉しく幸せで良かった、良かった。(了)
ということで、この続きは、また明日。
この文章は、お気楽先生のほぼ毎日私感にて過去にアップロードしたものです。noteでは、マガジンにまとめていこうと思っています。
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