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No.1343 いつだって今が!

昨日も、ユーチューブを見ていました。
「チューブ」とは「テレビ」の意味だそうです。だから、「You Tube」とは直訳すれば「あなたテレビ」なのですが、「個人が番組を作り配信して楽しんでほしい」という意味が込められているのだと、その説明で知りました。
 
昨日見たYou Tubeに、2年前の「TBSドラマ『ファイトソング』劇中歌 スタートライン/PARKS(間宮祥太朗)Covered By:斎藤慶」というのがありました。久々にその曲を聴きながら、またしても同じところでグッと心をわしづかみにされてしまいました。
 
私は、その時のことを「No.409 教えられたスタートライン」(2022/1/17 )で一度書いたことがありました。もし、お時間が許すなら、付き合ってやってください。

 NHKの朝の連ドラ『ちゅらさん』や『ひよっこ』でおなじみの脚本家で漫画原作者の岡田惠和(よしかず)さんの『ファイトソング』というオリジナル作品が、TBS系の「火曜ドラマ」(1月11日よりスタート)で放送されています。
 
 「夢破れた空手スポ根ヒロイン・木皿花枝(清原果耶)、一発屋のミュージシャン・芦田春樹(間宮祥太朗)」というのが、番組宣伝の謳い文句のようです。
 
 年甲斐もなく?いや、年取ったからか?1月11日放送の第1話の劇中歌唱曲「スタートライン」にはまってしまいました。実は、この曲は「STAR TRAIN」(スター・トレイン)といって、2015年(平成27年)10月28日にPerfume Records / ユニバーサルJから発売された、Perfumeの22作目のシングルだそうです。作詞・作曲、中田ヤスタカのこの「STAR TRAIN」は、Perfumeにとって「集大成の曲」と言われ、Perfumeというユニットの現在だけではなく、過去、そして未来までもが描き出されているといいます。
「初めて歌詞を渡されたときに、3人とも中田さんの背中を見ながら泣いた」
とメンバーが語るくらいに、彼らの道のりを知る人だけが書き上げることの出来た魂の歌のようです。
 
 中田ヤスタカ(本名、中田康貴)さんは、1980年生まれです。ヤスタカ、いい名前です。カタカナがまた、オシャレです。2003年に23歳の若さでPerfumeの音楽プロデューサーを開始していますから、もう運命共同体のような人物です。その人の曲「STAR TRAIN」なのですが、歌詞の中でも「スタートライン」と掛け言葉として用いています。そして、劇中歌では「スタートライン」(PARKS)として歌っているのです。私の心を掴んだのは、次の一節でした。
「I don't want anything
 いつだって今が
 Wow 常にスタートライン
 Music is everything
 遥かなユニバース
 Wow 走れ STAR TRAIN」
 
 ドラマ『ファイトソング』(第1話)の中で、売れない一発屋のミュージシャン・芦田春樹(間宮祥太朗)がしみじみとピアノの引き語りをしたときに、ズッコーンときました。しみじみと、つくづくと、つらつらと、ふつふつと(?)沁みました。キューンと…。それは、本家本元のPerfumeが明るく仲良く和を奏でたのとは別の世界のものでした。作品中のオリジナル曲だと勝手に思い込んで音源を探していたら、なんとPerfumeに行き着いてしまった次第です。
 
 「♪いつだって今が 常にスタートライン~」
なんて素晴らしい発想、なんて心に響くメロディー、なんて心洗われる言葉でしょうか。ほんとうにそうだなー、と思います。もちろん、決められたスタートラインはあります。大会や公演の日時も、学期や行事の始まりや終わりも、前もって決められているものです。しかし、個人的な話をすれば、いつだって、誰にだって、今があるのですよね。過去には戻れないけれども、今からだって遅すぎる事は無い。やろうとさえ思えば、常にスタートラインは目の前にあって、自分を送り出してくれるのだと、心のピストル音を響かせることは出来るのだと、今がそのスタートの時なのだと、改めて気づかされたのです。中田ヤスタカという人物のことが、脳裏から離れなくなってしまいました。
 
 今日というスタートラインに立って、私も今こうして思いを綴っているのでしょう。そして、今日が『ファイトソング』第2話の放映日。1週間待ちわびた「観る気満々」の心のスタートラインに立っているところです。

「仁の音」2022/1/17より

「今日という日は 残りの人生の最初の日である」
とても感動したこの言葉は、「薬物中毒患者救済機関“シナノン”の設立者、チャールズ・ディードリッヒの言葉」だということを、真宗大谷派難波別院・南御堂のホームページから学びました。1960年代のアメリカで、とても流行った言葉だとも言います。その後、1999年に製作されたアメリカ映画「アメリカン・ビューティー」のセリフにも引用されていたことを知りました。「今日」と言う日を、新鮮な気持ちで迎え入れられます。

「いつだって今が 常にスタートライン」
「今日という日は 残りの人生の最初の日である」
この二つのフレーズが、今、すごく胸に響きます。
 
一昨日は、翔平くんが41号2ランホームランを放った嬉しい日でしたが、私の老婆心から、子育て中の娘の心を乱すようなことを言ってしまいました。不出来なオヤジも、心新たにスタートせねばなりません。


※画像は、クリエイター・maiさんの、タイトル「沖縄に移住する。流れに身をまかせてみる。」の1葉をかたじけなくしました。胸のすく写真でした。お礼を申し上げます。