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私は何者か、番外編 a dozen 俳句、10


夏の昼知らない人が座る椅子

五月尽どの人もまだ気づかぬ事

我が袖に蜂の留まりて窓青し

ミルク温め欠伸に任す朝の夏

青いシャツ何度目の夏翻し

沈黙の向こうにあって最果ての

梅雨寒の誰のひそひそ話やら

雨蛙草を枕に休みおり

ぴよーんと跳んですましてアマガエル

小さくてそれでもダイヤ梅雨光る

野の草のかほりをゆびに野良の夏

木下闇言えないことを約束し






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