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私は何者か、520


気づいた。ひぐらしも鳥も虫も鳴いている。ひどい暑さのために部屋を締め切って、冷房三昧の耳に、それが届いていなかったということよ。
夕方、水遣りで、そのことに気づくなど、許して欲しい。暑かったろう。暑かったろう。
それでも、夕餉に使う紫蘇やピーマン、トマト、それに、ゴーヤも実っている。
日々世事に疎くなっていったとして、時は間違いなく過ぎてゆく。歩いても、走っても、ましてや、立ち止まってもである。

ゆふぐれ、空は薔薇色の雲に彩られる。何事もなかったように、空は、限りなく続く。のであろう。

いつかの薔薇色の雲


前にも、思ったことだが、我慢せずに、せめて、この小さな、わたくしの脳内を、我慢せずに、思いがシナプスをサッサと駆けられるよう、自身が努めなければならぬ。ならんと。何の、なんの、ナノ。より、もっと小さいと。そんなふうに無理を申すか。心は自在よ。わたくしの在処よ。唯一のわたくしであるはず。


そんな、ふうに、生きねば。


今までだって、そうだって。



わたしは何者か。



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