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私は何者か、391


週末の家の窓から蜻蛉が見えた。その忙しく動く羽根が、朝日に透けて美しい。

昨日はサイモンとガーファンクルについて、聞く機会があった。
彼らの曲は大好きである。
歌もとても上手だし、言葉もきれい。

スカボロフェア。もともとふたつの曲を重ねて歌われていること。

今日午後に見たテレビで、偶然、スカボロフェアが流れていた。

家族の元を離れてひた走る長距離トラックドライバーのドキュメンタリ。

待っていて、とか、必ずゆくよ、とか、思っているよ、と、伝える。伝わるだろうか。
その底に、流れる、恐ろしい戦のはなし。人の平穏はひとの望み。そしてまた、ひとの不穏はひとの望みか。
真実の愛であると、その人に告げる。
時すでに遅く、が、しかし、永遠の対象であるとそのひとに告げる。
人を愛するということの、刹那の想いや願いや、望み。
求めるものは、求められるもの。
差し出せば、その美しいこころが私を抱く。


なんと、普通のことではないか。


難しくしているのは、人であろう。


容易く、生きる。


それは、限られたものに許されたことなのか。


必要なものを、見極める目を、持つことの大切さ。


求めるものは、求められるもの。



小野篁さまは、今日もあの井戸を行ったり来たり。


まだしばらくは、我も長らえることかと。


相変わらずのノウテンキ。


わたしは何者か。




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