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rira_ikeda
旬杯ストーリー「転」
この暑さからでは無い鼓動に合わせて額から滴る汗。
「久し振り」
そう言って君の隣に座る僕。
無言でソフトクリームを食べ終えた君は
「何で私達、別々に歩いてるんだっけ?」
そう口を開いた。
神様、これはお互い変わってしまった携帯番号を聞く所から始める2度目の恋の合図でしょうか。
まさかと思った。
君が僕の名前を知っていて、今日一日をこうやって一緒に過ごす事になるなんて思いもよらない事だったから。
今日だけの幸せでもいい。
後悔なんて無い。
……そう思ったのに……
どうやら僕は欲深くなった模様です。
君の友人から暑中見舞いを引き合いに住所を教えて貰った。
お元気ですか?
僕は元気です。
そちらの海はいかがでしょう。
○○先生が積乱雲の話をしてくれた事、覚えてる?
僕はなんと言うか海面が熱せられ空気が上昇するかのように君への気持ちが大きくなって居ます。
一人で見る水平線は寂しいょ。
今年の夏も暑いから体調をどうか崩さぬ様にね。
良かったら返事、待ってます。
一気に書き上げた手紙をPOSTに入れる。
思い出すと小っ恥ずかしい手紙。
それでもどうか彼女へ気持ちが伝わって、あわよくば返事が欲しい。
七夕の黄昏時、空を見上げそう祈りを込めた。
PJさんより日程を気にせずupして良いと伺って「転」をupさせて頂きます。
頭の中で三者三様の男子達が奮闘中で、何とか幸せな結末にするぞ~!と、妄想を巡らせております。
結末の時迄、あたたかくお付き合い頂けますと幸いです。
お読み下さり有難う御座います。
感謝です。
知花ちひろ
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