🤣斜面すべり遊び☂️

2021.7.12  学童保育


今日は外遊びで公園に向かう途中に雨に降られ、その後の外遊びの時間はずっと雨が降っていた。



エピソード

みんなせっかく遊びにきたのに、濡れたく無いなんて理由だけで東屋(屋根)の下に密集してつまんなさそうな顔をしてた。本人たちだけでは何の発展もしていかないなと思い、一石投じる決意をした。ただ雨に当たってみたり、虫を探してみたり、川を眺めて自ら興味を表したり、それらは空振りに終わった。「もうちょっとアクティブな事を…」と考え、思い立ちで斜面へと進んでみた。「あ!斜面いってみよー♪」との呟きをして。呟きも束の間、直ぐに歩き始めると「おれもいくー」って声がチラホラ聞こえてきた。
チラホラ集まった人たちで斜面を滑ってみる。まあ滑る。みんなが滑れば滑るだけ地面がツルツルになってよく滑るようになる事に気がつく。上から滑るだけでなく、下から登る難しさ、楽しさも発見。立ち滑りよりしゃがんで滑ったほうが早く滑ることにも気がつく。さらには、木から滴り落ちる雨がシャワーのようになっていることに気がつき、そこで手や汚れたところを洗う人たちもいた。面白そうな空間に、徐々に一緒に遊ぶ人の輪が広がっていった。
滑るコースは1つ、また1つと増えていき、5つくらいになった。「誰が一番下までいけるか」の競走もしたし、逆に「誰が早く斜面を上まで登れるか」の対決もした。滑る時一番勢いのつくコースが一番上りづらく、そこに挑戦することが、それぞれの限界に挑戦することを意味しているようで、夢中になって挑戦していた。登頂できた1人の子は、「登るときのやり方があるんだよ」と、実際にやりながら教えてくれた。掴むツタや地面の凹みなどを自分の身体能力も鑑みて考え、本人なりの答えを出したようだ。
次第に手が泥だらけになり、尻餅をついてお尻が茶色くなり、気づいたら髪はびしょびしょ、(僕は滑って転がり落ちたので一番汚れていたかと笑、)そんな状態になりながらも本人達の心はフツフツと燃え上がっていた。1人の子は「おれ、あの難しいコース3回も登れたよ」と、とっても誇らしげに言っていた。また別の子は「雨なのに良いなぁと思ったのははじめて!!」なんて事を言っていた。多分これまでも雨の中遊ぶ体験をたくさん繰り返してきたなかで楽しい体験もあるだろうから初めてかどうかは関係無しにも、そんな超前向きな気持ちになってしまったこの遊びが本当に良いなぁと思った。



子どもスゴい!!

遊びの中で体験から得られる発見や気づきって、その場で一緒にその遊んでいるみんなで自然と共有されるから凄いなと思う。自分が気づいた事を「みんなこれってこうだよー!」とか「こうした方がおもしろいよー」っていうように、身振り手振りで教え合う。それを聞いて試してみた子がその発見を、体験から得て自分のものにできる。育ち合うっていう感じか。一人一人は個人なんだけど、一方で学びの共同体のような。ひとりの学びが自然とみんなのものになっていくあの社会集団がすごい!




自然スゴい!!

雨になると遊び方の可能性が一変してしまう自然ってやっぱスゴい。雨が降ってるから音を楽しもうも良いし、雨で滑るから斜面すべりをしちゃおうも良い。それから斜面も、真っ直ぐではなくてゴツゴツしていたり、根っこが出てたり、ツタが出てたり、石があったりする。それもまた面白くて、作り込まれた空間ではないからこそ、同じ(ように見える)遊びでも、場所が違ったり、時間が違ったり、天気が違ったりすると全然違った質感になって行く。それこそ自然という環境が遊びに最適である所以のひとつであり、自然のスゴさ、偉大さ、尊さでもあると思う。





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ぼくは学童やプレイパーク、ボランティア等で子ども達と関わっています。原体験がその人をつくると、『心アツくなる思い出が出来ちゃう』そんな関わりを大切にしてます。詳細はトップ記事をご覧ください 前置きが長くなってしまいました。頂いたサポートは活動の際の何かに使わせて頂きたいと思います