マガジンのカバー画像

旅の話

14
時としてタメになるかもしれない旅の与太話。
運営しているクリエイター

#海外旅行

#21 インドの錆びない鉄柱

皆さんの中に、デリーにある「クトゥブ・ミナール」に行ったことのある人はいるでしょうか。デリーの街中にあるので、行ったことあるという人もいるかもしれませんね。 そこは、ヒンズー寺院の石建材を利用して作られたイスラム建築ということで、世界遺産にも登録されている遺跡公園。塔自体はかなり大きく、またデザインも精緻で、さすがのイスラム建築といった様相で、多くの現地インド人や観光客に愛されている遺跡です。 そしてこの敷地内には、世界中のオカルト好きを惹き付けて止まない超有名なオーパー

#20 ドブロブニクを超える?マケドニアのオフリドを勧める

ワクチン接種が進み、気兼ねなく海外旅行に行ける日を夢見ている人も多いことでしょう。 そうなったら、まずはNYのマンハッタンでビールを飲むんだ!とか、タイの屋台でビールを飲むんだ!とか、グアムのビーチでビールを飲むんだ!とか人によって様々かと思います。 先日、旅行好きの友人と話していた時のこと。 「クロアチアのドブロブニクに行ってみたいけど、ちょっとメジャーになりすぎちゃってね~……」 と言っているわけです。 行きたければメジャーだろうが行けばいいじゃんと思ったのです

#17 世界一カラフルなホーリー祭。

去年の今頃は、新型コロナウィルスが世界中で猛威を振るい始めた頃で、「首相からの呼びかけで今年はインドのホーリー祭が中止らしい」なんて記事を読んでいました(実際は結構やっていたようですが)。 まさかそこから丸々1年、今年もまだコロナと闘う日々が続いているだなんて。 ホーリーというのは、例年3月に開かれるヒンズー教のお祭のことです。この日は、町の皆でカラフルな粉や水を掛け合って春の訪れを祝う、というインドらしい大変派手なイベントです。 僕は昔、その3月に丸1ヶ月かけてインド

#15 メキシコの秋葉原行ってみた

メキシコの首都、メキシコシティでおもむろに入ったビルが全て萌え系アニメ作品がひしめく秋葉原のような場所だったことがあります。 なんだそりゃ と思うじゃないですか。 あるんですよ。 メキシコシティには、「Friki Plaza」というオタク専用ビルがあるのです。現地でも「AKIBA BUILDING」という俗称で、一部の若者たちの熱狂地帯となっているヲタクサブカルチャービルです。 こちらがそのビルになります。 見た目からでは全く分かりません。 そんなビルがあるということ

#14 世界最強のスイーツを考えてみる。

今まで通算で40ヵ国程度旅してきた僕は、当然その数だけの現地の食事を食べてきました。 今日はこれまでに食べた中で一番美味しかったスイーツ決定戦を行いたいと思います。 ……と、言いつつも、間違いなく外せないのは、ベルギーのブリュッセル、ピエールマルコリーニの本店で食べたトリュフです。 これ、マルコリーニ本店。 初めてピエールマルコリーニを食べたのはまさにこの本場の本店だったのですが、当時チョコといえば明治や森永の板チョコくらいしかイメージの無かった僕にとって、衝撃の美味

#12 フィリピンの山奥にヨーロッパ

あんなに慌ただしかった移動日といったらありません。 その時僕は、前の町から早朝発の乗り合いバンで6時間かけてやってきたフィリピンのバギオという街で立ち往生していました。 目的としてはさらにここから6時間バスを走らせた先にあるビガンという町に行く予定で、即移動したとしても夜到着になってしまうので、すぐにでもバスターミナルに行きたかったのです。 行きたかったんですが、金が無いのです。 いや正確に言うと日本円は沢山あったのですが、フィリピンペソがほとんど無くなっていたのです

#9 インドの無償食堂で食べたごはんは温かかった

突然ですが皆さん、「世界で5番目に信者が多い宗教」をご存じですか?? 1位~4位は誰もが予想できると思うんです。 世界の宗教の信者数は、  キリスト教 約20億人(33.0%)  イスラム教(イスラーム) 約11億9,000万人(19.6%)  ヒンドゥー教 約8億1,000万人(13.4%)  仏教 約3億6,000万人(5.9%) (出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』) この次に多いのが、「シク教」です。 え、シク教?聞いたことない…… 

#5 中世中国のデザイナーズマンションに泊まってみた話

誰もが一度は、デザイナーズマンションなるものに憧れるのではないでしょうか。 奇抜なデザインや間取り、打ちっぱなしのコンクリート、オシャレな住人たち―― しかしいざ住むかとなると、そのオシャレさを住みこなせるかとか、デザイン重視でトイレなどの水回りが利便性悪かったりで、意外と躊躇してしまうのが人間の性。 どこかそんな生活に憧れつつも、オーソドックスな住宅で暮らすというのが実際のところでしょう。 そんなある日、僕は聞きました。 「中国に世にも奇妙なデザインの巨大集合住宅