#15 メキシコの秋葉原行ってみた
メキシコの首都、メキシコシティでおもむろに入ったビルが全て萌え系アニメ作品がひしめく秋葉原のような場所だったことがあります。
なんだそりゃ と思うじゃないですか。
あるんですよ。
メキシコシティには、「Friki Plaza」というオタク専用ビルがあるのです。現地でも「AKIBA BUILDING」という俗称で、一部の若者たちの熱狂地帯となっているヲタクサブカルチャービルです。
こちらがそのビルになります。
見た目からでは全く分かりません。
そんなビルがあるということも知らなかったですし、そもそも本当にこのビルに入ったのは偶然で、普通メキシコシティのその辺の雑居ビルに入ろう、などという発想は超絶自殺行為です。
何で僕がそんな発想になったのかと言われると、その前を通りかかったときに「なぜか入らなければいけない」気がしたというその一点につきます。
危なすぎる。
しかし入ってみると、そこには何かのEXPOイベントですか?と思うほどの、萌え系アニメ海賊版やフィギュア、グッズ、ポスター、ゲーム、書籍 のテナントたち。
いやはや、心の底から驚きました。
凄い……!
あんなアニメやあんな萌えも!
あれもこれもキュンキュン!!
でも一番人気を集めていたアニメは「NARUTO」でしたね。やはり「NINJA」は世界中のキッズ憧れの存在なんでしょうね。
NARUTOは世界を旅していると本当に人気があるんだというのを実感します。アジアでも南米でも中国でも、結構な頻度でNARUTOを見ている子供たちを見かけましたし、その辺のおっさんからも「Are you Japanese? NA RU TO~」と言われた数も何度もあります。
恐らくほとんど海賊版なのでしょうが、特筆すべきはそのラインナップ。ドラゴンボールやNARUTOが並んでいるのであれば別にさほど驚きません。嬉しいね!くらいです。
しかし萌え系アニメにも造詣が深かった僕だから分かってしまったのですが、当時の人気絶頂深夜アニメ、一部でカルト的人気を誇った萌え系アニメや、18禁美少女ゲーム派生のグッズの数々……。
いつぞやかの日本であれば「ヲタク、キモイ!!」と一蹴されてしまいそうなそんな作品が所狭しと並ぶここは、地球の反対側メキシコシティですよ!!
JAPANESE MOE は世界共通なんだなということを見せつけられました。
確かにシャンパンといえばMOETだしな……。
何だかよくわからないが、日本人というだけで羨望の眼差しで見られている気がする……。
まるで東北の田舎の雪山ゲレンデに、ふらっとショーン・ホワイトがやって来てしまったかのような。
まるで地方大学のミスコンにふらっとミスユニバースが現れてしまったかのような。
そんな羨望の目。
間違いない。
ヲタクカルチャーはホント凄いぜ!!
日本からはるか遠く、このメキシコシティという場所で、数多の人々を惹きつけてやまないコンテンツがしっかり成立しているのですから。