【対談 1回目/全3回】半年前から全社員が巻き込まれる、丸安毛糸流「経営計画発表会」!
丸安毛糸では、2023年3月30日に「69期 経営計画発表会」を行いました。当社の経営計画は、トップが作ったものを発表する場にはせず、半年前から全員参加で作った計画を改めて全員で確認する場になっています。どういう想いで開催し、どのような経営計画発表会が行われたかについて、ここで3回に分けてご紹介いたします。岡崎社長と息子・淳(素材部 プロモーションDiv.リーダー)が対談しました。
岡崎 淳(おかざき じゅん)
素材部 プロモーションDiv.リーダー/2020年入社
丸安毛糸の4代目。大学卒業後、広告代理店に新卒入社。プロモーション施策、HP制作のディレクション、カメラマンなど多岐に渡る業務に携わる。退社後ニューヨークに留学し、ファッション学校に通いながらアメリカの文化に触れる。帰国後、丸安毛糸に入社。前職の経験を生かし、HP運用、システム改修、広報のコントロールなどをしながら、素材の営業も行う、丸安毛糸のユーティリティープレイヤー。創業70年の老舗繊維メーカーの後継者として、やれることはなんでもやる。そんな一心で日々生きている。
社長:
3月30日、丸安毛糸の「69期 経営計画発表会」を行いました。会場は、本社1階にあるアンティークカフェウール倶楽部。経営計画発表会は、毎年3月末に開催する、私たち丸安毛糸にとって大切な1日です。
多くの方が「経営計画発表会」っていうと、経営者や幹部が作った経営計画書を社員に発表する場とイメージすると思いますが、うちでは社員みんなで経営計画作りに関わってもらっていて、“丸安毛糸らしさ”を磨いている取り組みの1つです。
なぜ、私たち流の「経営計画発表会」になったのか、当日はどんな雰囲気で行われたのか、少しご紹介したいと思います。私1人で話すと独演会になっちゃうので(笑)新鮮な雰囲気を出すために、私の息子であり、プロモーション部リーダーとして会社を支えてくれている岡崎 淳(おかざき じゅん)と一緒にお伝えしますね。
淳:
そういう経緯で私が呼ばれたんですね(笑)よろしくお願いします!
私は大学卒業後、広告代理店で働き、2020年に丸安毛糸へ入社しました。初めて経営計画発表会に出席したのが2019年3月です。
現在のように、“全社員で経営計画を作り発表”する、丸安毛糸流の「経営計画発表会」を始めたのが2014年と聞いてます。私が初めて参加した頃は、このスタイルになってまだ5回目だったんですね。そのときから、発表内容や司会進行は完成されていた印象です。発表時間がずれ込んだあとの軌道修正だったり、司会者の時間管理とか、とても正確なものだったと印象に残っています。
社長:
そうそう。リニューアルした経営計画発表会の3回目から、淳が出席してくれたんだよね!
経営計画発表会は、ずっと模索を続けてきたことの一つ。もともと、私は経営者だけが意思決定するトップダウン組織にはしたくなかった。だからまずは、幹部たちと意志を共有する場を作ろうと、1泊2日の合宿を行って、経営計画を作っていた時期もあります。泊まりがけだと話し合いに集中できるし、同じ釜の飯を食べてお互いのコミュニケーションをとれるから。この合宿は10年くらい続いたなぁ。
だけど、1泊2日で白熱して議論ことが、合宿に参加していないメンバーに話しても、熱量が全然伝わらなくて、キョトンとされるわけ(苦笑)社員たちにもっと自分ごととして会社のことを考えてもらうように巻き込む必要があると考えて、全社員で経営計画を作ろうと動き始めたの。
淳:
なるほど!そこから現在まで、さらにどんな試行錯誤があったんですか?
社長:
最初は、準備期間を4ヶ月みておけば良いと思ってたけど、いざ動き出すと全然足りなかった!あと、経営計画発表会の会場として、ホテルの会議室を2時間借りたものの、私が最初の46分も話しちゃって(笑)その後、みんなの発表がバタバタして、時間配分をぐちゃぐちゃにしちゃったこともある(笑)
そんな反省を踏まえて、準備期間は半年とる。会場は本社1階の「アンティークカフェウール倶楽部」でやればいいって、今の形に落ち着いてきたかな。進行のタイムテーブルも決めて、私が話すのは20分に留めて、みんなの発表を1時間ずつ話してもらうようにしました。
淳:
そんな経緯があったんですね。社員で企画・運営するイベントは、下手をすると馴れ合いの雰囲気が出てしまう恐れがあります。でも、私が参加した経営計画発表会では、しっかり発表をして意見交換がされていたし、時間管理も予定通りでした。毎年、回を重ねても、そこはブレていないし、むしろ年々進化している感じだと思います。
対談2回目につづく(全3回)