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フォーよりも人気、でも地味な存在のあの麺

こんにちは、東京・代々木にてベトナム料理教室okatte(おかって)を主催している ほし です。

今日はベトナムでフォーより人気の麺について

日本ではフォーより知られていませんが、実はベトナムで一番食べられているのが

/// ブン Bún \\\

という米麺です。

ブンはそうめんに似た、断面が丸く柔かくツルツルした米麺。

>>>ところてん方式、押し出し製法のブン

ブンはインディカ米を数日間浸水させて生地を作ります。
浸水させると発酵し、ほんのり独特の酸味がついた生地になり、ブン特有のツルツルした食感も生まれます。

その生地を丸く穴のあいた道具(お菓子作りで絞り袋にマロンクリームを入れてモンブランを絞るイメージ)で
ところてんのように熱湯の中に押し出して茹でます。

茹で上がった麺を水でしめるとブンの出来上がりです。

ベトナムでは生のブンが一般的ですが、

日本には乾燥した乾麺タイプのブンが流通しています。

太さも大きく分けると2種類あり、料理によって使い分けます。
(このへんのお話もまた詳しく書きますね)

ベトナムの街中を歩くと、道端にブン料理の看板がたくさんあり、いつどんな時でもブン料理が食べられます。
(圧倒的にフォー屋さんより多いです!)

また、フォーといえば牛肉のフォーか鶏肉のフォーの2種がお決まりですが

ブン料理の種類は何十種類もありますし、
あの生春巻きにも隠れミッ○ーのような存在で “ ブン ” が入っているんです。

ブンは食べたことがない!なんて方も生春巻きで既に食べているかも知れませんね。

フォーよりもレパートリーが多い “ ブン Bún ” 。

ブンは日本の家庭でも使いやすいですよ。

日本で例えるとフォーはじっくりコトコト煮込んでスープを作り、お店で作るラーメンのような存在で
ベトナム人もフォーは外(お店)で食べます。

ブンは街中にもたくさんお店はありますが、そうめんのように家庭でも食べられます。

また麺料理という枠を超えてごはんのような感覚で食べられる麺で、

具材(おかず)を変えれば
たちまち違う料理になる変幻自在の麺。

主役にもなったり、添えて脇役になったり、生春巻きのように隠れていたり。

ブンこそベトナムの国民食なのです。


東京・代々木にてベトナム料理教室okatte ほし