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ぎんなんマニアック!リターンズ on the road

 2024年9月22日(日)に緑が丘文化会館・第9研修室(調理実習室)で「ぎんなんマニアック!リターンズ」を開催します。昨年、無知勘違いから出遅れて拾いそびれちゃったことからリベンジ?マッチ、果たして今年は、自分で食うぎんなんを自分で拾えるのでしょうか? 今日から会期までの一ヶ月、ハラハラドキドキの観察ノートをつづりますので、気が向かれたらお付き合いください(しばやす)。



2024.8.28  …小さい秋、見つけた。

「ぎんなんマニアック!リターンズ」観察日記のスタート地点は、やはり銀杏の名所にして「ぎんなんマニアック!」でぎんなん拾わず、黄葉で目を楽しませてもらった(そして無患子と衝撃の出会いからムクロジストを激増させた)、東工大のかの思い出の場所にしようと決めていました。
 しかし夏休みボケもあいまって、なかなかスタートのきっかけがつかめず、今朝もすっかり忘れていたんですが、お昼過ぎからいろんな偶然が重なって気がつけばチャリは品川方面から大田方面へ中原街道を爆走、洗足池公園から東工大へと導かれておりました。呼ばれた!

ぶっとい木のかたわらに鉛筆みたいな細い若木がまっすぐ立ってるパターン

 最初に出会った(と言っても街路樹はイチョウだらけですから、まあ改めて、という意味で)のは、洗足池公園の「名馬池月」そばのイチョウでした。こういうぶっとくて枝も四方八方にブイブイ伸ばしている老親分のかたわらに、若くて細い木が数本、鉛筆みたいにまっすぐ立っているパターンです。緑の葉をしげしげ見たの、もしかして初めてかも知れないんですが、こんなに葉っぱがあちゃこちゃ向いてたっけ?風で揺れただけで可愛い音がしそうです。

木一面に芽ぶいたように葉っぱがついてる(寄生しているみたい)パターン

 東工大に近づくと、こんなイチョウもありました。ありますよね、こういうパターンも。寄生しているのか?と思うと、本体もイチョウなんですよね。

枝垂れ桜ならぬ…(見惚れ)

 そして、ついに思い出のスポットに。出迎えてくれた最初のイチョウ、描いたような、飾りつけたような、踊っているような、なんてなんて見事な、…と近寄ってみると、なんと、まだぜんぜん予想していなかったんですが、小さい秋を見つけてしまった!

見つけました、小さい秋。落ちていました、ギンナン!
木から離れた場所にも芽を発見(これは春っぽい光景ですね)

 見れば、結構、黄葉した葉も落ちてます。木は青々としているので、風で落ちてしまった葉が枯れたものかもしれませんね。

地面を見ていると気分はすっかり秋

 さて、帰り途のチャリは緑が丘→自由が丘経由で、地元・目黒通りを爆走。考えてみれば、この通りの街路樹は、ほぼぜ〜んぶイチョウです。
これまでは、街路樹なんて金太郎飴みたいにしか見えなくて、街灯みたいに扱っていたのですが、徐行して一本一本眺めればそれぞれ個性あり、夢中になりついに自転車を降りたあたりで、なんと乳根を持つ木と出会いました。週に2〜3回は通りかかる場所なのにまったく気が付かなかった!

乳根を持つ木があったなんて。逆さイチョウとまではいかないけど…。

 さて、昨年のガリ勉で、ギンナンは雌の木と雄の木があること、ギンナンの臭いを嫌って街路樹は実を落とさない雄の木ばかりになっているらしいことを学んでいたので、地面はまあ期待せずにあまり観てなかったんですが、なんと!…

枝に成るギンナン、なんてなんて綺麗な。

 …実がタワワに成ってる木があるではあ〜りませんか!あっちゃこっちゃ向いて揺れる緑のフリルに透明な薄黄色の丸い実。なんて愛らしい…。思えば、落ちているギンナンは知っていても、枝に成るギンナンを観たのは、初めてかも知れません。6車線道路横・高級自動車ショールーム前の歩道、この木もまったく気に留めたことなんてありませんでした。

 毎日恐ろしく暑いし「設定した日、今度は早すぎたんじゃね?」と早くも不安がもたげていましたが、なんとなくギンナンに呼ばれ「まあ、安心しろよ」ツアーに参加したような不思議な一日でした。ではまた!

東工大の無患子の木とも再会。元気、元気!プレートはまだ「くるみ」のままでした…。

2024.9.4       …切り株の並木にぼうぜん(神田警察通り)

出先で、午後から夕方までポッカリ時間が空いたので、ちょっとした用事を済ませに銀座線に乗って三越前のあたりへ。
なんだか天気がいいのに涼しいし、先日来、街路樹に目覚めた?こともあって、むかし神田のほうで見事なイチョウ並木を観たような(もちろん黄葉のころ)気がするなあ、ブラブラ寄ってみようかな、どのへんだっけ?とスマホをあけると「神田警察通りのイチョウ並木が再開発で伐採」という記事がバーッと飛び込んできました。
え…、なんで伐採?並木ごとってどういうこと。ざざっと読むと、千代田区が道路整備のために、まったく健康なイチョウを切り倒している、地域住民は猛反対している、というところまでは分かったんですが、でも、意味が分からない。ふつう、伐採って、病気にかかって倒木のおそれあるとかそういうものをやむなく切るでしょう。それも樹木医的な専門家の意見を聞いて慎重に。そんなことある?…と、グーグル先生に導かれて行ってみました。

神田警察通りの横断歩道を渡りながらパチリ。

神田駅高架下のかっこいい呑み屋さんをやり過ごして10分くらいブラブラしたら着きました。たしかに並木には見えず、ザワザワした不穏な気持ちを胸に、警察署(左側)のほうをテクテク来たのですが、反対側に古い建物とその手前のひときわ立派なイチョウの木が気になり、そちら側に。すると、うわあああッ

見上げれば、うわああッ
ギンナンでいっぱいの木!

 あまりの神々しさに仰天し、上を向いて口をポカンと開けたまま思わず蝉のように木に張り付きグルグルと回り数十分。
 ポーッとしながら先に進むと、ポストの上に「木を伐らないで」のプラカードがポンと一枚、乗っています。

「木を伐らないで」のプラカード

一気に蘇ったザワザワでわれに帰りながら、新島襄生誕碑の角の横断歩道を警察署のほうのレーンに渡ると、なんなんだこれは。

切り株の並木…

バッサリと切られた木が並んでいるのです。切り株の並木。なんでこんなことを…。

掲げてあった計画の説明図。でもこれ…


 掲げてあったプレートを読むと、どうやら車道を3車線に減らし自転車専用道にするための整備を計画しているということは分かりました。もうすでに一期目の工事は終わり、この区画は二期目だということも。
でも、これイチョウ並木はそのままに、その先の車道の一本を自転車専用道にすれば済むことじゃないですか。この絵をひと目見れば誰でも思いつきますよね?
 現に帰ってきて、きちんと腰を落ち着けて調べてみたら、この整備計画は七期まであり、その一期目の地区(発端はかの東京オリンピックまえの再開発計画。曲がった角のその先の並木だったようです。今日はスルーして確認できませんでした)の整備工事は、住民からの要望を踏まえて計画を変更しそっくり上記の通りイチョウ並木を残す形で行われたということ。で、住民が「これでこの先の整備も同じように行われるだろう」と安心していたところに、突然、説明やじゅうぶんな話し合いもなく伐採が発表され、その後審議中に強行され続けているとのこと。
 何より驚いたのは伐採が始まった2022年4月26日以来、毎晩、地域住民の方々が一人ひとり一本ずつ木に抱きついて、伐採から守る活動をしているのを知ったこと。

 経過・概要は、下記のURLにある新聞記事に載っていました。

それから、専修大学の学生さんが撮ったこんなドキュメンタリーもありました。そもそも…、というところから描けるのは若いひとたちならではだと思います。

もうひとつ、これはホントに驚いたというか、励まされたというか、なんですが、どの切り株からも若芽がビュンビュン湧いていたこと!すごい…。長くなっちゃうけど、夢中で撮った写真をたくさんあるだけ載せます。

幹から
幹から
足元から
枝を落とした跡から
まるで植えつけたみたいに
驚きです
告知と説明のプレート


この湧き出る噴きでる若い芽を、重機で引っこ抜こうというのか、アスファルトで埋めてしまおうというのか知りませんが、…さすがに、そんなことできるんですかね?

む〜、ではまた!

そのあとは悶々としながらイチョウ並木の日比谷通りを銀座まで歩きました

2024.9.10 …拾い初(ぞ)めでピンチ!

 さて明日は、夏休み明けて、超久しぶりの「めんどくさいカフェやってます。」の開店(活動)日で、夕方までダラダラ開けてみることになっています(ここんとこまた激アツの気温がぶり返しているので、遠くから電車で来る人がいやないかと心配になってきました)。
 で、サクマーさんと話して、じゃあ、まあついでに「ぎんなんマニアック!リターンズ」の段取りや、拾ってきたギンナンを使ったお茶うけの検討や実験しようよ、ということに。
 「そっか。明日の実験に使うギンナンを10個くらいゲットせにゃあ」と気づいて、ふたたび思い出の地・東工大構内のギンナン並木に寄ることにしました。

近所の(碑文谷)公園にもこんなに立派なイチョウの木。ぜんぜん意識になかった!

 今日は学芸大学駅の近くで用事を済ませてから、碑文谷公園というコンパクトながら池にスワンボートが浮かぶ公園の横を通るルートで大汗をかきながらチャリを漕いで向かいました。この惚れ惚れする立派な二本のイチョウの木の横の池のほとりに、蔦のシェードがあるお気に入りの「特等席(ベンチ)」があり、もうしょっちゅう昼メシを広げるスポットなのですが、いままで、ぜんっぜんその存在に気づいてなかった。なにがオドロキってこういう自分に、もうオドロキです。

ピチピチのギンナンを20個ゲット!

 都立大学駅から東横線の線路沿いを行き、緑ヶ丘駅に到着。学業の邪魔にならないように、ひっそりと構内にお邪魔すると、すぐそこはイチョウ並木。やはりギンナン臭はまだ皆無でちょっと不安になりましたが、ふと見れば木の足元に、大きな丸い薄オレンジ色の玉がポツンポツンと落ちています。
 初拾いは、それはそれは優雅でした。ついているヘタをそっと小指を立ててつまみ「使い切り手袋、要らなかったかしら」なんて思いながら、まるで栞にする落ち葉を選ぶようにゆったりと20個。その、みるからにピッチピチの「落ちたてのホヤホヤです」というフレッシュな様子に、昨年のように、その場で果肉を「ぶチュッ」と潰す気になれなくて、まったく臭わないことだし、とジップロックに入れて、そのまま連れて帰ることにしました。

えっ!なんか違うっ

 目黒通りの高級車ショールーム前の木がますます実をつけている様子や、新たな乳根の木を見つけながら、いそいそと帰宅。
 ベランダ庭に潰した果肉を捨てるための穴を掘り、ふたたび厳重に手袋をして、さあ「ぶチュッ」と潰すぞ!と実を指で挟んで押すと、アレ?…ビクともしない。梅の実のごとく固いではありませんか。ひええええ!なんじゃこりゃあ。
 そういえば、去年の実の果肉はもっと見た目もゼリーっぽい透明感のある濃いオレンジだったっけ…。
 包丁を使うのがイヤで、穴掘ったシャベルの先でなんとかとっかかりの傷をつけて、あとは指でこそげ落とせるだけ落とし(手袋に穴が空いてアウトになりそうなところで最後の3個は土の上にポンと残しました)、まだひっついている果肉は掃除用におろした歯ブラシでゴシゴシこすってなんとか果肉を落としました。そして出てきた中身の立派なこと。デカいのもさることながら、殻も見るからに頑丈そうです。
 これ、明日、ちゃんとハゼるのかなあ。第一、当日、果肉はどうするよ。包丁使うしかないかなあ。もっと追熟しないとダメなのか、それとも、ほんの数分、水につけておくだけでも上手く行ったりして。待てよ、中身はおんなじだよねえ? こんなハシリのもん、食っていいものだろうか…と、もう、めくるめく動揺の嵐を抱えたまま、迎える明日は、お楽しみ、お楽しみ。

関係ないけど五本木のかりん並木も実がすずなり。これ毎年、近所の人に配られるんです。

2024.9.11 …禁断の果実(ジン)の味

 久しぶりの「やってます。」は、いつも通り「駆けつけ焙煎から一服」。少し目が覚めたところで、さっそく実験開始。
 昨年の「ぎんなんマニアック!」で、もっともうまくギンナンをハゼさせることができた、ギンナンを数個入れた紙封筒を電子レンジに数秒かけてハゼさせる…というところから検証してみることにしました。
 まずは700Wで10秒…と思ったら、ゲゲッ!

700Wでは2秒しないうちに、この通り。

 ごらんの通り、2秒しないうちに「ボカンッ」とバクハツ。粉々。いやでも、この中身の麗しさときたら。気がつくと迷わず二人してこそいで口に入れていました(昨夜は「そんなハシリのもん食って大丈夫か」とか心配していたのにすっかり忘れ)。これがまた、美味い!昨年のだって「うおー」と思うほど美味かったけど、なんか味といい食感といい別格。「おかず!」「水分ハンパない!」
 つぎに500Wでやると、15秒でハゼたんですが結果はバクハツ、粉々。かつ、ぜんぜん殻がハゼないのもあり、むらっ気。最終的に150Wにかけると30秒弱で、まあまあ、きれいにハゼました。ただ薄皮はついてきてしまい、中身の粘度がハンパないのでどうにも取れない。

電子レンジ封筒の検証結果は、150Wで30秒弱に落ち着きました

 これは、30分くらい水につけてから指でこそぐと、まあまあキレイに取れることが分かりました。うーむ、まあ、これで行くかねえ、後は果肉問題だねえ、という課題を残しながら一件落着、つぎは当日のお茶請けづくりの検証。…ムッ、これ!またまた美味しい。

さあ、なにと和えているのでしょうか(バレバレ?)

 じつは、かねてから実験したくてしたくてうずうずしていた、Backe晶子さんといいうナイスめんどくさいセンスをお持ちの人が提唱する、日本一適当なパン教室の「1時間でできる丸パン」の実験も同時進行で大成功(きっちり1時間で粉がパンに変身!)。お昼にこれ塗って、幸せ気分でたらふく食べました。

調理室でのお昼(粉ふるいの上に焼きたてのパンを置くという…)。いいもんです。

 なんだかお腹いっぱいで眠いけど、変な元気が出てサクマーさんと二人、とりとめなくおしゃべり大会、ミーティングとしてもかなり濃厚な時間になった午後。
 最後の最後で、サクマーさんが持参した煎り器を出して「残った二個、これでやってみようかなあ」といい出しました。
 昨年のフツーの?ギンナンですら「ボカンッ」と粉々にバクハツせしめたこの煎り器、今年のちょっと尋常じゃない?このハシリのヤツでやったらどうなるの?と、私は慄き後ずさりしたのですが、おおおお、サクマーさんはシレッと煎り始めます。

ハゼたらフタが吹っ飛ぶんじゃないかと思いきや…

しかし、コロコロと可愛らしく転がるばかりで、ぜんぜんバクハツする様子がありません。しばらくすると、ウッソー!ハゼ音もしないままプニっと中身が殻から出ているではありませんか。

なんと、静かに、キレイに、飛び出してきた!
お見事、ご覧あれ。そして焦げが、また…(よだれ)。

 殻の焦げた感じも、なんとも素敵じゃありませんか。中身の色もこれぞ陶器のマットな質感、深い黄緑は翡翠のようで…。「もはや食い過ぎでは」といいながら一人ひとつづつ口に放り込むと、んんんん!ンンンン!!!

 サクマー「餅よ、餅!」しばやす「いやもはや、栗!」

 ちょっと褒め過ぎじゃないの?と言われそうですが、いやいや、いま思い返しても、栗だし、そう、餅でした。
ハシリの実の果肉をむりくり剥がした禁断の木の実(ジンだけど)のもっとも美味しい処理のしかたを知ってしまいました。ひゃあ〜!

 まだ、果肉問題は解決していませんが、これ、いざとなったら包丁と歯ブラシでめんどくさく剥がす価値あるんじゃない?…なんて、味の記憶を反芻しながら、いまはドキドキ思っています。

 それではまた!

途中で投げ出された実は、観察してみよう

2024.9.14     …公園のイチョウとギンナン

 昨日夕方帰宅途中、毎日ため池で釣り堀を興じる(テーブル出して将棋をしている…コチラはあまり知られてないけど)地元の人が集う「清水(池)公園」という最寄りの公園の脇を通りかかると、あらまあ!ギンナンが落ちているではありませんか(っておそらく毎年落ちているのを見てたんでしょうが意に介さずスルーしてたんですね)。東工大のより小ぶりで細長い形。形や大きさは時期ってより種類によるのか?なんて、また余計な好奇心が。

もう踏まれてるのもある!

 拾いたい!…が、使い切り手袋もジップロックもない。あきらめてセブンイレブンで花金の缶ビールを買って帰ろう、と決めたのに、コンビニエンスなストアだけあって両方とも置いているのが目に入ってしまい、買って、また公園の銀杏の木のもとにいそいそと戻るという、この狂気。

どんな小さい公園にも、ちょうちんとやぐら、そしてお神輿。アンタも好きねえ。

 9月半ばとあって、どんな小さな公園にも盆踊りのヤグラが組まれ、地域会館やらの前で町内会のささやかなお神輿がスタンバっているのを始終見かけますが、ここもセッティングバッチリ。その向こうに見える二本が、わがや最寄りの銀杏の木です。
 持ち帰った10数粒、色も、東工大のより若干オレンジで透き通って見えたので、潰せるかも、と思いきや同じように固くてダメ。帰宅するともう日も暮れたので、今朝に作業を持ち越すべく、またベランダ庭の土の上にポイっと置いておきました。そのとき、こないだ土に置いておいたのを指でつまむと、おお、見た目は変わりないのに果肉がすっかり熟して(腐って)いたのか、昨年同様、軽くぶチュッ・スルッと外すことができました。

 昨日連れて帰ってきたのも半数は、スルッとはいかないまでも、ヘタを取った部分から指でちょっと力を入れればこそぐことができました。
 残りはまた土の上、2粒は実験のため水につけてみました(忘れないようにしなきゃ!)。いま夕方ですがまだピロボール臭はしません。

 …ってことは、落ちてから2〜3日経つと、果肉が指で外せる状態になるってことなのか。ふむふむ、なるへそ「(木から捥がないで)拾う」っていうことに、意味があるわけですね。
 ということで、当日のギンナン拾いは「その場で、指で挟んでぶチュッ・スルッと果肉が外れるものを選ぶ」というルールにしようと思い始めてます。

 ではではまた!

今日も朝から煎って食らいました。


2024.9.14 (2)…痛ましいニュース

 追伸です。さっき、サクマーさんが教えてくれて知りました。なんということ…こんなことって…。言葉もありません。



2024.9.19 …自然が下ごしらえしたギンナン?!

「緑色のベビー無患子が大量に落ちてる!」というサクマーさんから寄せられる度重なる目撃情報(東京芸大構内、神代植物園)。現物を見せてもらって、もうこうなるとどうにも興奮を抑えられず、午前さまの眠い目を擦りながら、気がつけば今朝は、神代植物園に。
 調布駅からのバスを降りて、入り口前の最初に出会う木が、あら、イチョウではあ〜りませんか。たわわな実り。去年まではまったく気づきま…、ってもう聞き飽きましたよね。私も言い飽き&あきれ飽きました。

ウエルカム・ツリーはイチョウでした

 初夏以来、無患子の木々に再開。サクマーさんの言う通り、熟してない?緑のツルツルの実が地面一面に落ちています。これまた証言通り、割れ目からサポニンが飛び出してベタベタと小石や土が付いちゃって、拾う手もベットベトになるほど。
以前、調べものをしているとき「青いころの実のほうが泡立つ<そうです>(この人も聞き書きというインターネット記事あるある)」というフワッとした情報を読んだのを思い出したんですが、実感。次の「やってます。」で実験してみよう。黄色い小さな花も仕切りにひらひら落ちてきて、これが羽つきの羽根になんだか似ているな、というのが面白くて(羽根の黒い玉は無患子の種です)。

ベビー無患子とキャワイイ花

 さて、やっつけ調べものでは解決しない気になっていたこと(ギンナンの殻の筋が三方入っているのと二方だけなのと、同じ木から落ちたのでも二種類あるみたい。これオスとメスなの?)のヒントをもらおうとセンターに寄ると、もう相談室はなくなったということで、都内二箇所の花と緑の相談所を紹介してもらいました。
○四季の香 ローズガーデン 練馬区光が丘5-2-6
       tel. 03-3976-8787(火曜日を除く9:30-12:00、13:00-16:00)
○多摩市立 グリーンライブセンター  多摩市落合2-35 多摩中央公園内
  tel. 042-375-8716 (月曜日を除く10:00-12:00、13:00-15:00)

 で、せっかくなので(ここんとこ、外に行くときは使い切り手袋とジップロックは常にバッグに入れてます)園内のイチョウの木の場所を聞いて会いに行ったのですが…。えええ?果肉をこそいだ状態のジンが、い〜っぱい落ちている!

これいいじゃん! 処理済みのギンナンが一面に!

 地面に落ちてから自然と果肉が土に還ったというワケだ!えッじゃあ、これをそのまま拾えばさ、なにもピロビールに怯えて手袋して果肉拾って匂いを気にしてジプロック二重にして輸送する必要、ないじゃん?
 拾っていって、煎ってみよう!と、嬉々として拾い始めたんですが、あらら…。カラカラの殻は摘んだだけでパキッと割れて、中はどれも空洞。実はすでにだれかにペロリと平らげられていました。数十個、パキパキいう感触と愉快なトホホ感を味わいながら、ひとり森の中、爆笑するという…。
 ギンナンの実、だれの好物?…また知りたいこと増えちゃいました。

深大寺の無患子。他の木よりか細くてちょっと心配ですがもっとも「sapo india」の趣きが美しいです



2024.9.20 …公共って、だれのもの?

 「京都府の府立植物園の整備計画が始まったのが2019年。スポーツ庁のスタジアム・アリーナ改革と府総合計画の北山文化と憩いの交流構想があわさり、「北山エリア整備基本計画」が公表されました。府立植物園を都市公園化し、商業施設やレストランやホテル、府立大学キャンパスに巨大アリーナを建設の予定でした。植物園・北山エリアを守るため、3年にわたる運動の結果、京都府は整備のありかたを見直し、巨大アリーナも断念したと、先日報告がありました」…このあいだ、神田警察署の伐採並木のことを何気なく書いたメールに、前回のDX.「どくだみフォビア」に遊びにいらした山本彰子さんが応えてくれたメールです。

 なにやらとても励まされて、さっそく調べてみるとホントだ。たしかに今年の3月に計画がごっそり撤回されていました。以下、参考にした資料を、時系列に沿って並べておきます。↓

京都府立植物園整備計画の見直しを求める会(ながらぎの森の会)ホームページhttps://nakaraginomori.com/

「京都府が一万人収用のアリーナ建設を断念(2024.3)」https://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2024/06/18/


 MBSの番組に出てくる府立植物園が、昨日行った、いまや大好きで私の生活にとって必要不可欠なった神代植物園にそっくりでオドロキでまた気持ちがグググっと入ってしまいました。

 そして「巨大アリーナ」と聞いて連想せざるを得ないのは、神宮外苑前の再開発にともなうイチョウ大量伐採計画のこと。これ、ユネスコ(の諮問機関であるイコモス=International Council on Monuments and Sites=ICOMOS 国際記念物遺跡会議から「ヘリテージ・アラート」として計画撤回を求める意見が、昨年のいまごろ出されたりして、私のように新聞もテレビも見ない私のようなものも知っていることですが「近代遺構」という言葉へのちょっとした拒否反応も手伝って、あまり関心が向きませんでした。そうは言っても、イチョウ・ギンナン。神田警察署前の信じられないような状況を知って以来、気になって、ちょうど先日「伐採する数を減らす」という(なんだかなあ…という)見直し案が都に提出され、それについての住民説明会が28日に開かれると知ったばかりでした。
 「住民説明会」を「主催者が回数を重ね納得していただき合意に至ったとしてGOサインを出さしめるためのプロセス」と定義づけていた私でしたが、京都の話を知り考えが変わりました。以下、参考にした資料とともに、紹介します。

○ 9.28住民(新宿区・港区在住在勤者限定)説明会申込フォーム↓

○ イコモスから提出されたヘリテージアラートについて(2023.9.7)

○ 「ヘリテージ・アラートに対する事業者見解についての発表を受けて(2023.9.29)」加藤なぎささん 神宮外苑を子どもたちの未来につなぐ有志の会のホームページから
「(明治神宮外苑は私有地なので口を出すことができない、という多くの意見に対して)事業者は「まず、神宮外苑のまちづくりは、民間事業者が所有する土地において、多くの方が利用できる広場などを整備するものであり、国や自治体等が管理する公園を整備するものではありません。」というが、これがそもそも市民を欺く説明である。神宮外苑は都市計画公園であって、しかも、その土地所有者は、戦後の宗教法人化にともなって国有地を市価の半値で譲渡された宗教法人・明治神宮と、国有財産である土地を所有する独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)である。」


 説明会に行ったかたや、なにか見聞きしたかた、いろいろ教えてくださ〜い。

家族の目撃証言「足で踏んで果肉とってるひとを見た」…十人十色

 さて、明後日はいよいよ「ぎんなんマニアック!リターンズ」当日。天気予報は雨です(グッスン)。part-1ぎんなん拾いからご参加のかたは、東急大井町線の緑ヶ丘駅改札前に11時半ころいらしてください。あまりにひどい雨だったらぎんなん拾いは断念し、そのまま緑ヶ丘文化会館にお連れします(徒歩10分)。
 今回は、なんだか中途半端でモヤモヤしたまま、そろそろこれにて、ガン見レポート 終了しまーす。つきあってくださってありがとうございました。

(しばやす)


昨年「ぎんなんマニアック!」当日の与太話の採録はコチラ↓

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