はたらくとは~大学院合格したので辞めます~

前回の記事はこちら:はたらくとは~CS(顧客満足度)向上大作戦~

「大学院に合格したんで、仕事やめます。」

新卒2年目の秋口のことです。大学を卒業する前から2年働いて大学院に行くと決めていました。働きながら大学院の受験勉強を1年半準備してたんですけど、意外と受かっちゃいまして。いや、受かるつもりで勉強はしてたんですけど(笑)。僕が受けた名古屋大学の大学院は学生と同じ試験なんですよね。どこもそうなのかな?

とにかく合格しまして、日本語教育の道に足を踏み入れた瞬間でした。とはいえ教育論にはそこまで実は興味がなくて飽くまでも文法が好きなんだなとこのとき気づきました(笑)僕の学位論文のテーマはカタロニア語(カタルーニャ語)の複合動詞の完了と非完了についてでした。そういうのもあって言語としての日本語に受験勉強中に魅せられました。

会社では「あいつを止めろ」といろんな方が引き止めに来てくれました。なんでやめるんだ、と。もったいないだろ、と。なんでやめるんだって言われても「行きたかったキャリアが選択できるチャンスを自分の手で切り開いた」ということと「誰でも売れる」という就活中の言葉に違和感を覚えていたからです。

「じゃあ何でうちの会社を受けたんですか?」って聞かれますよね、当然です。ここはさすがの岡本です。すかさず言いました。
御社のサイトに誰でも売れますと書いてあったからです

この辺のエピソードははたらくとは〜新卒入社編〜に書いてありますが、辞めるきっかけもこの言葉です。

誰にでも売れるなら俺じゃなくても良くない?

「誰でも売れる」という言葉で入ってきて、
「誰でも売れる」という理由で辞めました。

思うに求人サイトに「誰でも売れる」とか書かないほうがいいと思うんですよね。僕みたいなひねくれ者が辞める理由に使います(笑)。車を売る仕事はもちろん素晴らしい仕事だと思いますが、やりたいことはひととおりできたし、新しいこともやりたいし、ってなると辞めるしかなくなりますよね。もともと2年で辞めるって決めてるわけですし。

辞めると決まってからも当然車は売らなきゃいけないんですけど、後の人に任せないといけないのであまり積極的に売ってなかったんです。

辞める2週間前のことです。とある50代の女性が試乗車を見にやってきました。その日は僕しか対応できる人間がいなかったので当然僕が動きました。いつの間にか買う流れになってきたので「僕あと2週間でやめちゃうんで先輩にかわりますよ」ってお伝えしたんです。そしたらこういったんです。

「私はあなたから買うと決めたから納車まではあなたにやってもらいたい」

震えましたね。なんで車が必要なのかとかもキッチリとヒアリングして全力でやりました。すぐ必要とのことだったのですぐ用意してつつがなく納車まで終わりました。何がそんなにこの人に刺さったのかは未だにわかりません。この前、なんで僕から買ったのか聞いたんです。

「あなたは私の話を聞いてくれたからよ」

震えましたね。売り方は間違ってなかったんだなって。
そう、会社を辞めてもう10年ぐらい経つんですけど、まだお付き合いがあるんです。大学院のころもそのあとのwebの仕事をしているときも、ずっと文通をしていたんです。そして生命保険の2年目のとき、生命保険契約まで預かりました。手紙って人を結びつけますよね。

話を聞くこと。

手紙をかくこと。

僕の仕事の仕方はこの2つからできているような気がします。

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