#39 毒親の毒は家族にも連鎖する。
2021年1月29日。
以前、『毒親の言動が理解できない』という記事を書いたのだが、それにあわせて家族......自分のきょうだいや親戚も同じように毒を持ち合わせた人間だったと痛感したときがあったので、そのことを記事にまとめておこうと思う。
毒親の毒は家族にも連鎖する
......と、私は思っている。
なぜなら、自分の親が毒親だと気づく前の私のように、きょうだいや親戚も『自分の家族は普通だ』と信じているからだ。
私はそれを否定するのだから、受け入れがたくて抵抗する気持ちが生まれるのは自然だろう。自分の価値観が正しいと思っているなら、なおさら。家族とはいえ個体が違うなら価値観の相違は生まれる。家族は人間関係の縮図にすぎないのだ。
が、毒親の毒が連鎖しても、その毒を仕掛ける相手は必ずしも自分の家族だけとは限らない。毒と判断するのは受け手だからだ。
私自身の経験だけで言ってしまえば、毒を仕掛けてきたのは自分の親、きょうだいや親戚に限ったことではなく、自称・毒親育ちだという女性もいる。私の周りには毒母に育てられた女性が多いのだ。類は友を呼ぶ......とは、このことを言うんだろうとしみじみする。
話はそれてしまったが、自分は毒親育ちだと認識している女性に出会う機会は多いのだが、不思議なことに自分から毒を抜こうとする人には出会ったことがない。
たとえば、毒親からひどい仕打ちを受けているから辛いと悩んでいたり苦しんでいたりするのに同居し続ける。社会人になって、経済的に自立できる環境にあっても、年老いた親をひとりにはさせたくない.......といった具合。
もちろん、家庭ごとに事情があるから、かんたんに離れられない場合もあるとは理解できる。けれども、理由としてあげられているものを噛み砕いていくと、結局は毒に慣れすぎたゆえに本人が毒親に依存しているのがうかがえることの方が圧倒的だ。
だから、『毒親の毒は連鎖する』という現象がなくならないのだと思う。毒は依存性がある。自分の親が毒親だと気がついた時点で、自分が誰かの毒にならないように、自分自身を苦しめないように解毒するのがいい。
毒親の毒を解毒するために
もっとも効果的なのは『やめること』だ。
なぜなら、世間体とか周囲の評判を気にしすぎるあまり、身の回りにあるあらゆるものに神経をすり減らしているからだ。
私自身の経験からすると、毒された人が自己犠牲心や不安が強かったり、もしくは性格が優しすぎるんじゃないか。
私は前者で、特に嫌われて孤立するのが怖かった。一方で、嫌われないように仮面をかぶっている自分は、周りにいる人に嘘をついているような気持ちになって嫌いだった(結局、おとなしいイメージが定着したので、素を見せるとドン引きされて距離を置かれることもあったくらい)。
見た目だけをよく見せるだけなら簡単だ。ただ、それが長続きするとは限らないし、どこかのタイミングでボロが出る。それだったら、ボロが出る前にやめてしまったほうがいい。
主にやめるのはクセになっていることだ。
たとえば、習慣とか口癖とかそういうもの。断捨離という言葉があるように、モノでもいい。無理にアレコレ捨てればいいってものではなくて、不要なモノ。毒を受けすぎている影響なのか、毒親育ちは持ち物も問題(悩み)も抱えすぎている傾向が強いし、そのためにがんじがらめになってるのもある。
少しずつでいい。毒親の毒から抜け出そう。