突然ですが | 今年の梅仕事
毎年楽しみにしている梅仕事。決まったレシピがあるわけではなく、気になったものを作っています。
6月上旬の青梅はシロップやお酒に漬け込む、6月下旬〜7月の完熟梅は梅干しにするのがセオリー。ただ、私は爽やかな青梅よりも、フルーティーな完熟梅のほうが好きみたい。そこで今年は完熟梅に焦点を絞っていろいろと仕込みました。
いつものところの完熟梅を取り寄せ。まず、梅ジャムを作る。届いた梅がまだ青かったので1週間ほど追熟。
桃のような匂いがして、届いた時よりは黄色くなった。もう少し追熟したいけれど、皮がシワシワしてきて、斑点もチラホラ。傷んじゃうのもこわいので、追熟はここまでとしました。
2回吹きこぼしをして種を取り、果肉と砂糖を合わせて煮詰める。できあがったジャムはオリーブ色。食べると、えぐみがすごくて、、、これは失敗? 「冷蔵室で少し寝かせたら落ち着くかも?」といううわさを聞いて、ひと晩冷蔵。ドキドキしながら食べたら、、、えぐみは変わらず。やっぱり失敗。しょんぼり。
同じ梅で梅干しを作る。焼酎を買い忘れていたので、ホワイトラムを使用。梅干しで使うお酒は少量。そこまで影響しないはず。ラムの香りで、なんだかお菓子作りな気分になる。
じつは、そんなに梅干しを食べないので、毎年500g前後を袋漬けにしています。
昨年は長梅雨で土用干しのタイミングがむずかしかったけれど。今回は3日連続で干せた。(初日は取り込んでいる)
まだ若い気もするけれど、味がととのうのは半年後。おいしくなっておくれよ、と念を送る。
残りの梅はビネガーシロップに。酢はりんご酢使用。梅に限らず、最近は果物+砂糖の甘いシロップより、酢入りのさっぱりタイプが好き。
こちらはむずかしいことはなく。材料入れてふたをするだけ。氷砂糖は1週間ほどで溶け、梅エキスが出るようにそのまま1ヶ月ほど待つ。
梅が膨らんで浮いてくる。空気に触れた部分が黒ずんでドキドキしたけれど。時間とともに色がなじんで、今は全体的にいい感じ。
できあがりはこちら↑。梅の香りとすっきりした酸味。そこにのっかってくるりんご酢の追い酸味。炭酸で割ったら爽快。カルピスに負けないくらい、夏にぴったりのドリンクになりました。
さて、これで今年の梅仕事は終わりにするかと思いつつも。やっぱり、梅ジャムが悔しい。
あきらめきれなくて、完熟梅を送ってくれるところを探す。インスタで見事な梅を紹介されていた「みっちゃんの梅」を注文。
届いてびっくり、箱を開ける前から桃(梅だけど、もはや桃)のいい香り。そして、こんなに大きな梅ははじめて。
まずはジャム。黄色の濃いものを選んで作る。ゆでこぼし1回。色鮮やかで食べなくてもおいしいことがわかる。けれど味見、味見。問題のえぐみは、、、ない! やっぱり熟度が大切なのね。
梅ジャムはシャンッとした酸味がありながら、キュンとする果実感がたまらない。
杏仁豆腐に杏のコンポートをのせたものと、梅ジャムかけたもの。どちらもおいしい。
みっちゃんの梅がまだあるので、台湾梅茶を作ってみる。
梅干しより少なめの塩分6%で袋漬け。1週間後に半日ほど天日干し。
果肉がふっくらむっちり。おいしそうな梅。
軽く塩をふいてて、表面はサラリ。
それを氷砂糖に漬ける。塩分は強くないし、新たな梅エキス(糖水につかるか)が出るか不安だったので、冷蔵庫で1週間保存(たまにふる)。
氷砂糖がほぼ溶けたところで台湾烏龍茶葉を投入。
茶葉を入れたばかりの茶梅。
今は茶葉も広がり、そのまま保存中。食べごろは半年?1年後?ゆっくり待ちます。
今年はもうひとつ作りたいと思っていたものがありました。横山タカ子さんの「さしす漬け」。レシピ本を購入して、オンラインレッスンを受けたけれど、梅も時間もないので来年にしよう。なんて思っていたら。
天然生活さんのプレゼントが当たりました。
なんと! 横山タカ子さんの作った「さしす漬け」と楊枝。キューーーッと酸っぱくて、あと味さっぱり。梅の皮が薄くて上品な舌触り。これはもしかしたら酸の効果かしら。来年、作る楽しみができました。
さいごにわが家の梅オールスターズを記念撮影。