テレビ東京「季節のない街」を見ている
LiLiCoのおどれ~!
民放のドラマはほとんど見ないと以前書いたが、自分の興味のある脚本家や原作のものは見ることもある。
テレビ東京の深夜枠「ドラマ25」で
4/5~始まった宮藤官九郎の「季節のない街」もそうだ。
ディズニープラスで配信していたものが好評で、地上波初放送ということらしい。
クドカンは最近「不適切にもほどがある!」で話題になっていて、これは見ていなかったのだけど、世代的にはドはまりしそうだなあと思っていた。
この「季節のない街」は、ドラマの中で「ナニ」という代名詞で語られる東日本大震災と思しき災害後の仮設住宅での超個性的な人々の暮らしを描いたものだ。
原作が山本周五郎の名作ということで未読だが、どう変換されてこのぶっとんだドラマになっているのか興味があるところ。
* * * *
ところで、このnoteを書こうと湧き上がった衝動…。
昨日見た5話のLiLiCoがそうさせた。
というか、テロップ見るまで誰かわからなかった~。
(LiLiCo、あまり見る機会なし…映画コメンテーターの印象)
5話の内容だが、仮設のニューカマーとして、藤井隆演じる島さんとLiLiCo演じるその妻が登場する。
島さんは今時なオフィスをもつ会社の洒落もの経営者だが、なぜか仮設暮らし。
妻は常に近づきがたいほどの仏頂面で「ヤンキー」というより「不良」という言葉が出てくるのは佇まいの問題か、世代の問題か。
その板につきすぎた凄みで周りをおののかせている「ワイフ」(→島さんの人前での「妻」の呼称)だが、ある夜、島さんが部下三人を家に連れてくる。
島さんは「ワイフ」を皆に紹介しようと張り切っているが、身づくろいなしのボスキャラワイフは、初っ端「こんなに遅くにひとの家にくるやつは…!」と一方的に喧嘩を売り、大鉢の漬物とポテトチップス一袋を投げるように渡し、「バラ寿司」と言い残して風呂に行くため家を出ていってしまう。
唖然と怯えの部下三人。
が、妻の様子には特に触れずに、島さんは皆に酒を勧めるが、優しい島さんの奥さんとは思えないワイフの態度に納得がいかない三人。
で、一人がきっかけとなり、もう一人と「なんなんですか?あの人は?!」とついついワイフの非難をしてしまう。
そのたびに謝る島さん。
島さんが悪いんじゃないとわかっているからこそ、いたたまれなく、やりきれなく、部下さらに感情的に。
そして、ある一言で、島さんが爆発。
くだんの部下に「ワイフがどんだけ自分のために苦労してくれたか!!」「ワイフが君に何かしたか!!」とつかみかかる。(いい人の怒り爆発はカタルシスがあるな)
さわぎで隣の部屋からやってきた主人公らが合流。
その後、仮設に住んでいない部下二人は、帰っていく。
島さんは残された者で「ワイフの”バラ寿司”を食べよう」と言うが、残った部下がその蓋を開けると、サーモンが薔薇状に巻かれ輝くイクラが配された映え映えの美しい「薔薇寿司」が。
「…その資格ないです…」と言葉を絞り出す部下。
最後に、島さんが外に出ると、風呂が休みだったワイフは家の裏側?にいて、顛末を聞いていたことがわかる、というオチ。
(記憶頼りなので、正確でない部分あります)
と、ここまで内容書いたが、わたしが言いたいのは一つ。
LiLiCoに持ってかれた。
LiLiCoの迫力がすごいのだ。
八百屋相手にキャベツのいちゃもんつけてすごむところとか、気持ちがいいくらいドスの効いた「おどれ~!」(おんどりゃ~的なやつ)は何度も聞いていたいし、目の据わり具合がタダモノでない。
LiLiCo、プロレスラーもやっていたらしいが、ヒール??
可笑しかったのは、先ほどの部下三人とのごたごたの最中に島さんが「ワイフは皆が来るのを楽しみにしていた」とか言うところ。
いくらなんでもそれは…。
ツンデレメーター振り切って爆発して、ツンデレの概念変えるわって、笑ってしまった。
その「楽しみにしてた」の証拠があの、バラ寿司ってチラシ寿司?? からの「薔薇寿司」ってことなんだろうけど。
ただただ、LiLiCoのワイフっぷりを書きたいとそれだけだったけど、ストーリーにも触れない訳にいかず、長くなり…。
なお、メインキャストの一人、仲野太賀(今回の仮設に住む部下)、初めていいなと思ったのはNHK「拾われた男」だが、好きな若手俳優さんだ。
あ、「若手」とかって、自分比だから、年取ると上限が上がるな…。
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