別にもう、何でもない。
この世にたった1人の人ができたあの日のことをこれから先、思い出すことなど多分ない。前を向こう、野心を持とう。だって僕たちの世界は、そういうものじゃないか。
虐げられたものほど、跳ね返す力が強い。それがまた面白いのだと、ケラケラ笑う君が全てだったあの頃ほどおかしなものはないのだろう。
でもたまにあの頃の自分が今の僕の手を掴みに来る。「絶対に離すな」と。
関係性が変わったとしても、いまのところは離れる気などないのだが。僕は僕で。君は君だから。きっと何も変わらない。
腹の立つこともたくさんあったけど、いろんな景色を見せてくれて、君と出会えてよかったとは思うよ。
ねえ、こんなもんで満足かい?
求めているのはこう言う絆モノかい?
僕はまだ泣けるけれど、君はきっとなんとも思わないだろう。例え僕が泣いてもこの涙の意味を君は理解しないでまた笑って流すんだろう。
誰かが求めた僕にはなりたくない。だけど誰かに求められたい。君以外の誰かにも求められたいと思うのはいけないことなのだろうか。
キミのいなくなった部屋で、キミが書き殴った日記とも呼べない不思議な思いが綴られたノートを読んだ。
求められる人だと思っていたし、私はキミに枷などつけたつもりはなかった。いつもいつも追いかけていたことを、キミは知らなかったんだと初めて気がついた。離すことができなかったのは私の方だった。
キミのことがすきでした。笑って流すのは、好きが伝わるのは違うと思ったから。
君のことは大切でした。ただ全てを受け入れて丸ごと背負うことができなかった。きみがくれないものを、他の誰かから欲しくなってしまった。
望んでいたことなのにどこか哀しい、けれど気がつかないふりをして、とりあえず笑って流す。いつも通りの自分でいる。
だって、別にもう、なんでもないんだから。
下書きにずっと残ってたの出しちゃえメンタル。ある意味熟成下書き。完成してんのかしてないのか、何を書こうとしたのか、もはやもう何でもない。
この人さえいればいいって2人ぼっちの世界でなら一生そう思えるかもしれないけど、取り巻く環境とか変わりゆく状況があれば脆かったりすんのかなあ。私はわからないけど。ひとりぼっちだからな。常に世界は流れてるよ、私だけ置いてけぼりで。