ボードゲームUNOZEROの真剣勝負(動画あり)
私はUNOZEROというアブストラクトゲームを製作しました。アブストラクトゲームとはチェス、将棋、囲碁、オセロのような偶然が関与せず、ゲーム内の全ての情報が公開され、ルールが明解で解釈の余地がないゲームを指します。下記がUNOZEROの全てがわかる記事となっていますので興味がある方は読んで頂ければと思います。現在、公式戦の開催に向けて検討を進めています。
ゲームマーケットへの初出展から約1年が経ち、存在を知った友人からどのようなゲームなのか教えてほしいという問い合わせが増えました。「矢印をゴールまでつなげるゲーム」という表現が正しいのですが、初心者にも優しいゲームと誤解されないように上記記事を共有して、気を使うことなく、よくよく検討を頂くようにお願いしています。シンプル過ぎるルールであるが故に実際にプレイしてみるとかなり難易度は高いです。
戦略的なゲーム好きの私と子供達の熱い要望で製作することとなった、アブストラクトゲーム好きのためのボードゲームであり、プレイ中に一切会話することなく、徹底的に真剣勝負することのみに特化したボードゲームとなっています。
見た目とシンプルなルールが簡単なのではないかと誤解させてしまう傾向があるので、私と子供達の真剣勝負の動画をアップしました。
ルールは下記公式戦ルールを採用し、双方の持ち時間を15分に設定しています。
真剣勝負(動画あり)
真剣勝負①はゴールが決まり勝敗がつくパターンです。動画は実際の2倍速です。
真剣勝負②は時間切れにより勝敗がつくパターンです。動画は実際の2倍速です。
戦法に関する考え方
実際にプレイしている私や子供達の戦法に関する考え方をまとめました。
1.私の戦法
・時間内にゴールできるかわからない一方、相手の持ち時間をゼロにすれば確実に勝てる。よって、相手より早く考えをまとめていくことがセオリーと考えている。
・致命的なミスになりにくい序盤、中盤はミスをしないことよりもスピードを意識し、終盤のミスできないタイミングに時間を残すようにしている。
2.子供達の戦法
・中盤で時間をかけて先を読むことで終盤に有利に進めることができると考えている。
・父はスピードを意識し過ぎて中盤にミスを起こすことが多いので、時間をかけてでも見逃さないようにしている。
タイミングに差はありますが、共に共通しているのはいつ時間をかけて最善手を検討すべきかについて考えている点です。子供達は中盤、私は終盤に時間をかけるべきと考えています。また、相手の時間切れを主の戦法とする私と、焦りによるミスを見逃さずにゴールすることを主の戦法とする子供達という対比もあります。時間のみが有限なゲームなので、戦法を突き詰めていくと時間にフォーカスがあたっていくのは自然なことなのかと思います。この点が他のアブストラクトゲームと大きく異なるポイントになります。どのタイミングで、どれくらい時間をかけて最善手を模索すべきかは永遠の課題となりそうです。
最後に
ルールは簡単なので小学1年生から遊ぶことができます。大人と子供で対戦する場合、持ち時間の長短でハンデをつけることも可能です。
当初、UNOZEROは「考える、試す、修正する」というプログラミング思考を小学校低学年だった子供達に身につけてほしいと思い、知育玩具として開発しました。子供達の成長と共にルールを整備していき、知育玩具から真剣勝負するためのアブストラクトゲームに変化していった不思議なボードゲームです。ゲームマーケット2024春の4/28(日)のみ試遊ありで出展予定ですのでよろしくお願いします。