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ダブルケアの始まり

その日は突然にきた。

実家から一本の電話。父の日に実家に焼酎を送ったので、その到着の電話だと思ったのだけど、「それにしては配達指定日より数日早いな」と思ったのだった。父からだった。母が脳出血で倒れて救急車で運ばれた、とのことだった。

次の日奇跡的にICUに父と入れ、母と面会できた。母はせん妄状態で言葉も呂律が回らず、「ああこれは大変なことになった」、と思った。命が助かっただけでもありがたかった。そこからの母の経過は順調で、リハビリ専門の病院に移り、持ち前の明るさで病棟のムードメーカーになり、さらに持ち前の根気強さでリハビリも3時間のノルマに加え、1時間の自主練も毎日欠かさなかったそうだ。そして驚異的な回復を見せた。杖で歩けるようになり、食事も左手で食べられるようになり、言葉もほとんど聞き取れるように話せるようになった。本当にすごい。母はやっぱり偉大だ。

そして今週末に無事退院する。

実家は自宅から車で1時間のところにあり、私の実兄も実妹ももっと遠くに住んでいるためコロナ禍もあり来ることができない。親戚関係は疎遠な家族なので、頼ったりはできない。実父の他に、実質稼働できるのは私だけ、である。

子育てと介護を同時に行うことを、「ダブルケア」というそうだ。どうやら私もその仲間入りをするようである。

うちの子たちは繊細な方なので、私が実家に行って一泊家を空けると、割といつもと違うことが起きる。兄弟喧嘩が増えたり、言葉遣いが悪くなったり、妙に「ママお疲れ」なんて言ったり。いつもと違うことが不安なのだ。だから一人で子育ても介護も全部は無理だぞ、と腹を括った。

そこで「夫婦会議®️」の出番である。

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ちなみに、『夫婦会議®』とは? https://www.logista.jp/fufukaigi/ 

『夫婦会議』とは、人生を共に創ると決めたパートナーと、より良い未来に向けて「対話」を重ね、行動を決める場のことです。
自分一人の意見を通すため・相手を変えるために行うものではなく、「わたしたち」で答えを創っていくためのもの。特に育児期においては、わが子にとって、夫婦・家族にとって「より良い家庭環境」を創り出していくことを目的に行います。
※『夫婦会議』はLogista株式会社の登録商標です。
※URL:https://www.logista.jp/fufukaigi/
(引用:Logista株式会社 『夫婦会議』とは より)


さらっと15分くらいだったけど、これからの生活に向けて夫と、なんとか乗り越えていくための作戦を練った。夫は典型的なO型で、「なんとかなるよ」なんていうけれど、心配性の私は決まり事がないと不安で仕方ない。人間関係や人生はタイミングやフィーリングでやってきた私だが、初めてのことは、細かいことが気になるのだ。結果、「無理をしないこと、自分たちが健康でいること」という大きなスローガンを作った。スローガンによる連帯感。まだこれからのことなのに、ほっとした。

子育ても、介護も、結婚も、出産も、ライフイベントを乗り越えていくためには、この連帯感がとっても大切である。もちろん仕事も、か。どんなに家事を分担しても生まれない、夫婦がチームであるという認識。なんとほっとすること。1+1=2以上のものが生まれる。

ダブルケアも大変なことばかりではないはずだ。

新たな家族のステージを、私たちらしく迎えるために、いっちょ旗揚げをした宮原家である。さてさてどうなるか。続報、お楽しみに。

ちなみに、「夫婦会議サポーター™️」としても活動中ですよ!




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