どんなときに自分は大切にされていると感じるだろう
ここ数週間ほど、それほど体は動かしていないのに、なぜか疲れが抜けない、漠然とした疲労感がある、そんな日が何日かありました。
少し調べたところ、もしかしたら『脳疲労』ではないか、という結論に至り、いくつか本を読んでいみました。
ずばり脳疲労だったとは言い切れませんでしたが、思い当たる節は多々あったので、さっそく本に書かれていたことをいくつか実践してみたところ、多少は楽になったような気がします。
冒頭の一節は、そのいくつか読んだ本のうちの一冊の中からのものです。
著者の川野 泰周さんは、精神科医でもあり、禅僧でもある方です。
本の内容は、マインドフルネスや禅の考え方をベースに、やさしい言葉でわかりやすく、具体的な場面を交えながら書かれているものです。
『他者に与える』という考え方はよく耳にしますし、大切なことのように思います。また、『公平に与える』というのも、わかる気がします。
ただ、ここに『自分にも』という考え方、視点があるということを、忙しさで疲れていた私の脳は、すっかり忘れていました。
「知らなかった」のではなく「忘れていた」というのは、以前から、同じようなことを何回か色々な方向から色々な表現で聞いたことがあったからです。
忙しかったり、疲れていたりすると、ついつい自分のことが後回しになってしまう人も多いと思います。
私の漠然とした疲労感も、自分への気配りを怠っていたことが大きな原因の一つだと思います。
とはいえ、日々の仕事や生活に追われていると、自分のことまで手が回らないときがあると思います。
それでも、「自分自身も他者と同じように大切にされるべき大切な存在である」ということを頭の片隅に置いておくことで、自分自身にも、労りの気持ちや、優しい気持ちが向くのではないか。
そんなことをこの一節を読んで、思いました。
どんなときに自分は大切にされていると感じるだろう
他者のことばかりを気にかけて自分のことを後回しにしてしまう方
自分自身のことを大切だと思えない方
そんな方に寄り添える人でありたいです