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【🇯🇵 岩手#1】教科書で見た金色堂の内陣は極楽浄土の象徴だった!
こちらも少々古い記録になりますが、東日本大震災以降なかなか訪れることができなかった東北を観光することで少しでも貢献したいという想いと、もうすぐ日本から完全に姿を消してしまいそうだったブルートレインに乗ってみたいという二つの願いを叶えるための岩手・青森旅です。旅行から帰ってから数十日後に廃線が発表されたのでビックリしました!
まずは新幹線で盛岡まで向かい、冷麺に舌鼓を打ったら旅路の足を確保。そのまま南下し、大谷翔平君の地元奥州市(水沢)を通過して平泉へ。教科書で見た中尊寺金色堂は眩いくらいの皆金色でした(驚 宮仕えの週末旅なのでその後も慌ただしく移動しまくりです(汗
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みちのく旅は東京駅からスタートです。新幹線ホームに来ただけでもテンション上がりますよね。右側は上越新幹線の総二階車両ときMAXかな?昔、新潟の親戚を訪ねた際に利用した記憶があります。
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駅弁も電車旅の醍醐味ですね。いちおう崎陽軒のシウマイは外せないので、牛肉どまん中と牛たんどまん中のコンビ弁当という豪華ラインナップです。
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盛岡駅に到着。やまびこでしたので3時間少々かかりました。岩手は初めての上陸です。夏の盛岡といえば冷麺ですよね。駅前にも名店がひしめいています。
ぴょんぴょん舎がすぐに頭に浮かんだのですが、横浜のお隣の川崎駅に隣接したショッピングモールのフードコートにもぴょんぴょん舎があって、何度が食したことがあったので、ここは食べログさんでリサーチです。
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今回はぴょんぴょん舎を凌ぐポイントを獲得していた盛楼閣さんで冷麺をいただきます。盛楼閣さんは基本焼肉屋ですが、焼き肉屋さん定番の〆メニューでもあるので、冷麺で有名になった焼き肉屋も少なくないんでしょうね。
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お腹も満たされたので、盛岡駅前でレンタカーを借りて東北道を一気に南下。新幹線で北上してきた道のりを自動車で戻って平泉を目指します。
途中平泉付近で寄ったサークルKさんの看板が周囲の景観に合わせた色になっていました。鹿児島の桜島のローソンと同じような感じで、ちょっと懐かしく感じました。
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中尊寺に到着です。参道の入口にかなり広い駐車場があって便利ですね。ここからお目当ての金色堂までは1kmちかくあるので良い散歩になります。
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まずは本堂にお参りしましょう。12世紀には中尊寺を中心とする平泉が東北地方の政治の中心だったんですね。
奥州を治めていた藤原氏の時代は鎌倉時代まで続き滅亡しますが、頼朝の庇護を得て存続したそうです。ただ17世紀後半、松尾芭蕉が「奥の細道」を旅していた時に、中尊寺の荒廃ぶりを見て嘆いていたとも言われています。
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中尊寺というのは山全体の総称なんですね。17もの支院で構成されています。その中心となる本堂は1902年に再建されたもので、古式に則った法要儀式の多くは本堂で務められます。
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この景色ですね我々が教科書で見ていた写真は。中尊寺の堂塔や宝物の多くは1337年の大火で焼失してしまいましたが、1124年に上棟された金色堂はこの大火を免れ、現在まで当時の建築様式や絵画、書跡、工芸、彫刻、考古、民族の各分野にわたる文化遺産が良好に伝えられていることから、2011年に世界文化遺産に登録されたんだそうです。
金色堂は極楽浄土の有様を具体的に表現した、数々の工芸技術が集約された御堂で、内外に金箔が推された「皆金色」と称される内陣部分は、夜光貝を用いた螺鈿細工、さらに象牙や宝石によって飾られています。そして奥州を治めていた藤原氏の初代から四代までの当主の亡骸が納められているそうですよ。
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1689年の5月にこの地を訪れた松尾芭蕉が、悲運の源義経主従を忍んで詠んだ句が刻まれていました。「夏草や 兵どもが 夢の跡」
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金色堂の近くにある松尾芭蕉像です。芭蕉はこの地で「五月雨の 降残してや 光堂」という句も残しています。荒廃していた中尊寺を嘆いていた中でも、朽ちることなく輝きを放っていた金色堂を、五月雨も御堂を避けて降らなかったのだろうかと詠んだのだそうです。
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金色堂には建立から50年ほどで簡素な屋根がかけられ、その後も増改築が重ねられて風雨から守ってきたのだそうです。この旧覆堂は室町中期頃のものと考えられていて、1963年の金色堂の解体修理とともに新たな覆堂が建築されたので、現在の地に移築されたそうです。
では平泉から青森方面に北上します!
東北新幹線
盛岡駅
成楼閣
中尊寺
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