時間栄養学を知って、負けない食べ方を知ろう!
飲食店の女将歴27年。自身の体調不良と大切な娘の体調不良。自身の心の不調と大切な娘の心の不調。
克服するためにどうしたら良いか。学んで学んで学んで、そして行き着いたのは、時間栄養学を基盤とした食べ方でした。
薬と同じように、食物・栄養や体内に取り込まれ生体と相互作用をし、機能を発揮するため、体内時計と食物・栄養は相互作用することが分かってきました。つまり、食や栄養を考えるときに、摂取時刻やタイミングといった「時間栄養学」の発想が重要になってきます。
〜日本時間栄養学会HPより引用〜
「時間栄養学」とは、「なにを、どれだけ」に加えて「いつ食べるか」を考慮した新しい栄養学。
〜kewpieのHPより引用〜
もし皆さんが、自分の人生を自分の思う通りに動いてみたい!! 思う存分にやり遂げてみたい!!そう思っているのでしたら、ぜひ、この時間栄養学を基盤とした食べ方で、毎日を過ごしていただきたい。
料理屋の女将として、皆様の人生が意のままに進みますよう、切に切に願いながら、この記事を書かせていただきます。
体内リズムをつかさどる体内時計:
私たちの体には様々なリズムがあるのです。ご存知ですか?
私たちの体温、血圧、血糖値などは一日を通して上がったり下がったりしていますよね。実は、ホルモンの分泌量も変化しているのです。
一定のリズムによって、私たちの体の機能は一日単位でコントロールされているのです。そして、それをつかさどるのは、体内時計なのです。
親時計と子時計:
体内時計は脳の視床下部にある視交叉上核にあります。そして、心臓、肝臓、腎臓から皮膚にいたるまでのほとんどの末梢組織にも体内時計の機能があるのです。
つまり、脳には親時計が、末梢組織には子時計があるということです。子時計は親時計に連動して時を刻みます。親時計からの合図は自律神経連絡網、副腎皮質ホルモンを中心とする連絡網によって子時計に伝達されていきます。
生体リズムのずれから不調になる:
地球の1日は24時間のリズム周期です。人間の体は約25時間のリズム周期となっていて、ほっておくと生体リズムがずれてきてしまうのです。そして、このずれが不調であると考えられています。
そして、素晴らしいことに、人間の体には、これを調節するメカニズムが備わっているのです。
朝の光と朝ごはんで体調管理を:
親時計は朝の光でリセットされます。
子時計は朝ごはんを食べることによって調節されます。
体内時計には時を刻むこと以外に、自律神経の働きを調節する役割があります。そのため、親時計と子時計が同調せずずれていると、自律神経が失調し、ホルモン分泌量のバランスも崩れてしまいます。そのため、肥満や生活習慣病のリスクも高まってしまうのです。
もちろん、体の不調が心の不調に連動することは、多くの方がご経験されているかと思います。
時間、食べ方、順番などを考えよう
人が食べた食べ物からの栄養素の吸収や代謝のスピードは、一日のうちで変化します。そのため、体への反応や効果の速さは、食事をとる時間や食べ方、食べる順番などによっても変わってきてしまいます。
食べ方を意識する時間栄養学:
このように、体内時計を考慮した食事のとり方や食生活のあり方を軸にして「一日のうちでいつ、どんな速さで、どんな順番で、どんなタイミングで、どのように食べるのか」という栄養摂取のあり方を科学的に説明しようというのが時間栄養学なのです。
この時間栄養学に基づく食べ方を意識すると、体内リズムが整い体調管理に大いに役立つといわれています。体調が整うと心の調子も整ってくるものです。
最近では、この「時間栄養学」の考え方で食べる朝食の大切さは、時差に悩むエアライン関係者、シフト勤務の医療従事者、IT関係者、時間で体調を管理しなくてはいけないアスリートの方々の食生活指導などに、多く活用されるようになり、今注目の栄養学となってきています。
さらには、受験生や部活っ子にも注目され、今や時間栄養学を意識した食べ方はに関する書籍を目にする機会も多くなりましたね。
お通しは生野菜のサラダ!
ちなみに私の経営するお店では、お通しには、生野菜のサラダをご提供しています。
「時間栄養学」では、食べる時間だけでなく、食べる順序も健康に大きな影響を持つとしています。ご飯やタンパク質よりもさきに野菜を撮っていただくためです。
血糖値が急に増えることを抑え、膵臓への負担を減らすとともに糖尿病予防効果を期待されていますので、当店でファーストドリンクと一緒にご提供させていただいております。
時間栄養学を取り入れた食生活で夢をかなえる人生を!
なぜ、女将がこの時間栄養学に注目したのか・・・
それは、食生活アドバイザーを取得後、もっともっと深く食生活学を学んでみたくなり、検索していたところ「女子栄養大学」の社会通信教育で食生活指導士の資格を取得できる講座にヒット! そこで学ばせていただきました。
女子栄養大学での生涯学習を通して、時間栄養学の存在を知ったのです。そして、すぐに日本栄養学会の正会員に。ここで行われた各大学や企業の専門家たちの研究発表は、私の食生活における概念を180度変えたといっても過言ではありません。
そしてこの「時間栄養学」を軸とした食生活は、いざというときに力を発揮してくれる体と心(脳)を作ってくれることに気づき、今でも実践しています。
特に難しい食べ方をするわけでもなく、特に難しい技量が必要でもない時間栄養学を基軸とした食べ方は、意識することから始めればいいのです。
そしてその継続は、きっと私の夢をかなえる力になると確信しています。
さあ、みなさんも、ぜひ時間栄養学を基軸とした食生活を意識して過ごしてみませんか?
※実際のどんな食べ方をしているのか・・などは、今後少しづつこちらで発信していきたいと思います。
奈海