岡目八目

倫理に背く罪の呵責を背負って生きております。 私の日常を、煩悩を、綴りますゆえどうか、…

岡目八目

倫理に背く罪の呵責を背負って生きております。 私の日常を、煩悩を、綴りますゆえどうか、どうか御清聴ください。 https://twitter.com/okame_hacci

マガジン

  • 燦然とした日記

    しがない学生の日記

最近の記事

罪深い

幸福など無いとは解っているが、人生を俯瞰するとこれが一般的にいう幸福なのだろう、と考えるときがある。 しかし、その頃はなにもかもが薄っぺらく生をあまり実感できていなかった気がする。 生きているか死んでいるのかも曖昧でなんとなく日々のルーチンをこなし、寝床につく。 それが幸福なのであれば今の私には受け止めきれない。 苦しい、辛い、そういった苦心惨憺な時こそ燦然として"私は生きている"と、そう思えてしまうのだ。 幸福は薬、アルコールの様に自身の許容範囲を超えると気持ち悪く吐き気

    • 理想

      溜まりに溜まったレポートを吐き気を催しながら終わらせた。 結果として数日間、日記を投稿できない状態に陥り、いつもながら入学したことを後悔し、騎虎の勢で苦学力行した。 実際は、そんなに時間のかからない量なのだが、やはり気が乗らない学問は全く手がつかなかった。 精神病理学、民俗学、神学を一から学びたいなあ。 そんな労力は無論ないのだけれども。 自身の持論に信憑性を付随させるには、学術的見解が必要で、だからこそ学びたいのだが、私の悪い癖で面倒で投げ出してしまう。 世の中皆そんな苦心

      • 億万長者になるには

        体毛で蹴鞠を作って石油王に献上したら少しぐらい油田くれるんじゃないかな? だってあの人たち、金銭で買えるものは大体手に入るわけだし。 そういうの飽きてるでしょ。 それならある種の芸術作品である毛鞠は労力の塊だし、気に入りそうじゃない? 僕だったら油田あげちゃうね。 毛鞠芸術人にもっと作品作ってもらいたいからね。 よし、これで僕も億万長者かなあ。 と、一人で思考して退屈しのぎをしていた一日だった。 ただそれだけ。 他は何にもしていない。レポートもやってない。 でも有意義だったな

        • 机上の空論

          私の将来的理想図はサラリーマンとして会社に従事し、思考を放棄することだ。 なんとかしてこの脳髄を停滞させたいのだ。 机上の空論で阿呆者の戯言かと思うかもしれないが、それが最善の選択だと思っている。 この世界は情報量が多すぎるが故、そうするしかないのだ。 無論、他の選択肢というのは山ほどあるのだが、指標が曖昧で、終わりが全く見えない。 その点、サラリーマンというのは上限値が決まっている。 いや、上限値にすら届かないかもしれない。 しかし生きていく上で最低限の賃金さえもらえれば満

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        • 燦然とした日記
          16本

        記事

          思い出

          母は人情深く篤い人ではあったが其の実、内に秘めているものがあったんだろうなあと思う。 私が幼少期の頃だろうか。 またしても記憶が空膜とした状態なのだがその情景だけは鮮明に覚えている。 それはハンバーグが食べたいと駄々を捏ねた日、暗鬱とした気持ちになるようなジメジメとした雨の日の事だ。 外で遊べず暇を持て余していた私はぼんやりとアナログテレビで料理番組を観ていた。 内容は普通のハンバーグに簡単アレンジを加えることによってミシュラン料理人もアッと驚く絶品料理になります!といった感

          音楽

          煩くて何を喋っているのかわからないような音楽が好きだ。 耳を劈くような鋭利な声と楽器の音色が頭をからっぽにしてくれる。 何か精神に影響があるような出来事があっても、音楽を聴くと多少安定する。 考えてみると、音楽家ってのは凄い。声と楽器だけで人を魅了するのだから。 言葉を良しとしない私がいうのもおかしな話だけど。 いや、言葉とは多少違うのかもしれない。 なんだがそう考えるとやれない気持ちになるけれども、やはり音楽を聴くのはいい。 脳が認識できないほどの大音量で聴くとなお良い。

          会食の帰り

          あれは一か月ほど前の出来事だっただろうか。 姉の会食に同伴した日の帰りに寄った個人経営のバーでの事だ。 そこはゲイカップルで経営しており、店内は薄暗く水晶や、アクアリウム、骨董品などで埋め尽くされていた。 ヒーリング効果を期待しての据置だろう。 体感では空気が澄んでおり、都内では味わえない清涼感を醸し出している。 しかし店内は、私と姉しか客はいない。 暇を持て余したカップルに手厚く接客され、談笑をしていると、ふと、カップルの一人が私に対して、 「ねえ、タロット占いしてあげよっ

          会食の帰り

          若おかみは小学生!

          若おかみは小学生!の劇場版を観ました。 子供向けながらに攻めた内容で只々、舌を巻くことしかできなかった。 両親を交通事故で亡くし統合失調症になった少女が、旅館を経営している 祖母に引き取られ、両親の代わりに跡取りとして育てられるお話です。 主人公であるおっこには色々なものが見えます。 それは幽霊であったり、鬼であったり、亡くなった両親であったり。 おっこはそれら全てが現実だと認識していて作中では両親に対して 「ねえ、お父さんとお母さんは生きてるんだよね?」と問いかけるシーンが

          若おかみは小学生!

          アルコール

          酩酊した姉の彼氏がリビングで吐瀉物を撒き散らしたらしい。 らしいというのはその時は、寝惚けていて度々聞こえてくる情報群から推察したにすぎないからだ。 隣りの部屋からは彼氏の陳謝が鬱陶しい程、繰り返されている。 只今午前三時、きっと、朝に嫌われている私の起床は相変わらずだった。 それにしても、嘔吐するまで泥酔してみたいものである。 いや、アルコールの様な、人を惑わす魔性な何かを欲しているだけなのかもしれない。 私の場合、恬淡寡欲という訳ではなく、アルコールをいくら摂取してもただ

          アルコール

          思い出

          少し思いだした事があったので母が存命であった幼少期の話をしようと思う。 記憶がおぼろげで空膜とした状態なのだが、それでも文章として残して置きたくなった故、此処を記憶の墓石碑として使わせてもらう。 自分でいうのは億劫であるが、幼い頃は大層な悪ガキだった。 傍若無人な子供でいつも怒鳴られてばかりであった。 私の名前を大声で叫ぶ母の声は近隣住宅に響き渡る程で近所の人からは「また○○くん叱られてるわね」と周知されていた。 虐待ではないと理解されていたので、慣行として受け入れられてお

          喧嘩稼業

          心が泥んでいる。喧嘩稼業が三か月ほど掲載されていないからかもしれない。 私の中では、多木先生が睦夫に監禁され執筆できない説が濃厚である。 多木先生は"透明な人"になってしまったのだろうか・・・。 そして、JKハンターになってしまったのだろうか・・・。 そういえば手品稼業はアニメ化するらしいですね。アズ先生おめでとうございます。 本日は、目出度いので手品稼業の紹介をしようと思う。 「僕の記憶は72時間しかもたない」 前向性健忘 新しい情報を学習する能力の障害。 僕は72時間

          過呼吸

          午前三時、姉が働くお店から電話がかかってきた。 内容は、過呼吸になったので迎えに来てほしい、との事だった。 よくあることなのだが、やはり、私も苦しくなる。 過去の情景を思い出し、前頭葉あたりが熱を帯びてくる。 現地についてすぐ腰を90度に曲げ深く謝罪した。 別にそんな事は構わないのだが、その姿を見る、人の目があまり好きではなかった。 姉を心配しているのではなく、そのあとの苦労を憂いている、そんな目だった。 一通り謝罪をした後、タクシーを呼び、姉の声にならない言葉に耳を傾けなが

          悪夢

          知らないおじさんに足首の骨を折られる夢を見た。 私が思うに、この夢見体験はこれから骨が折れるような出来事が待っているのだろう、という示唆であると考える。 中々に、最悪な目覚めである。 確か、夢の内容は潜在意識から形成されていると聞いたことがある。 その考えを否定する気はないが、肯定する気もない。 いや、否定も肯定もできない。そこまでの教養を持ち合わせていないのだ。 知識弱者である私が発信したところで信憑性はない。 そこに信憑性を持ってはいけない。 正当性のある情報だけが世に流

          宅建試験

          そういえば10月に宅建試験を受けたのだった。 もう解答速報は出ているはずだが、毅然として見る気はない。 どうせ12月には自ずと提示されるのだ。 同居人からは催促されているが、これは私自身の問題である。 早く安否を知ったほうが安心するでしょう、と言われたが、そうは思わない。 そこにリソースを割く労力が、無駄とは言わないが私にとって必要はない、考えるだけで頭が痛くなる。 脳髄を引き千切りたくなるのだ。 何故人は、自分の尺度で安直に発言できるのだろうか。 殆どの人が、自分の言葉に責

          210円

          朝だというのに、隣の部屋からは酔っぱらった男女の談笑が響き渡っている。 同居人の、異父姉とその彼氏だ。 そんな中、私は目を覚まし、絡まれたくないので起きて早々カフェに逃げる。 210円で何時間でも居座れる某チェーン店、実家より安心できる。 まず実家なんて安心できる場所ではなかった。 母が死んでから、何故か活き活きとしている父と、犬が在るだけであった。 犬よりもカーストの低い、私に居場所なんてあるわけがなかった。 母は、何をするにしても、まず他人の心配をする人であった。 そん

          一日目

          夜勤が終わり、帰路についてすぐ就寝したので初投稿はこんな時間になってしまった。 おはようございます、本日はお日柄もよく、清々しい朝ですね、ええ、これが私にとっての朝です。 しがない学生夜勤アルバイターの朝は闇夜に紛れて訪れるのです。昼夜逆転。 そして屋外からの、素面では出せない騒音、基、酔いどれ人類による喧々たる起床。 ふむ、鬱々しい心境になってきた。これは自律神経も影響の一つだろう。副交感神経が正常に働いておらんのです。 確か自律神経というのは、交感神経、副交感神経の二つに