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岡まこと
2019年7月19日 15:35
もういっそ 目覚めなきゃよかったと思った朝何もかも嫌だって こぼす場所もない誰だって辛いのはとっくにわかってるけど布団から出られずに 泣いてしまうのです ああ このまま ずっと一人か考えるほどに恐くなる 触ったら壊れるような砂の身体になれたら いつかは消え去る 哀しみの器ごと誰かが垂らした喜びも灰にして五日で忘れる愛されたかった声も「さよなら」って書く手が震えるな
2019年7月14日 20:33
隠しておきたいことばかりの 静か過ぎる川沿いで足を浸して頭を空に 僕は沈む石みたいに話しておきたい君はいつも 僕に確認するみたいに腕を隠して身体を寄せて 緩い流れを受け入れる一つになれたらなって思いながら 弱く笑っていた今がどんなによくても 君はきっといなくなる内向的才能に溢れた 適応障害寸前の僕君はこんなに美しい でもいつかきっといなくなる内向的才能に溢れた 人格障害寸前の僕
2019年7月8日 20:15
悲しい時は 泣けばそれでいいとか笑ってればいいことが 集まるだとかそれを見せる相手が 必要なのに私はいつだって 鏡を見てた 力ない目もとが 腫れているのは去り際にくれた 笑顔のせいだよ 私なんか一人 私なんか一人呟いた後で後ろめたくなる誰に愛されて 誰を愛せばいい?それも全部あなたが 決めてくれたらいいのに 神さまがくれた この身体は大切にしなきゃいけないんだとそ
2019年7月6日 12:05
今夜出ていこう 二人で暮らしたこの部屋を片付けた言葉 清潔なシーツで隠して僕に触れた あなたの指が階段の手すりより冷たくなってた僕たちは行方不明 このままニュースになりませんように失敗しても立てるのは 選ばれた人だけなんださよならすべてへ世界の終わりの本当は 物語にはなくて日常を少し踏み外すだけで充分だ足りない言葉 治らない傷 何曜日捨てれば回収される?僕たちは行方
2019年7月4日 12:00
このアルバム出したら なんか変わる?この曲書いたら 来年なんか変わる? 見知らぬ街の 見知らぬライブハウスで客二人との空気を 「被害者」と呼ぶべきか 重い荷物 背負って歌いに行ってもコネのない僕は 初心者扱い 憤る勇気もなくてSNS遠回しに書いたのに フォロワー減った 刹那的な表現 わかりやすいメロディ猿でもわかるお話 昨日食べたカップ麺みたい 明日ホームで死ん
2019年6月28日 21:29
一日200カロリー ケーキを食べ続けると病気になる確率が10パーセント上がるらしいなのに君はいつだってケーキを食べたがってて甘いものは別だよって楽しそうに笑った「長生きしたくない 太く短く生きたい」君がそう嘯く度に僕は困っているねぇいつかどちらかがフライングしてしまったらカレンダーはただの数字の羅列になっていくんだろうねぇ人生なんてさ思えば一瞬だったよねそんなことを話せたらな
2019年6月26日 19:14
話し相手は今日も本だけ「悲しい」ということの意味を考えてる意味なんてないさ ただ浮かべただけ君とすれ違うそう決まってただけ 上手くいくことってなんだったっけ生きてる資格ってどこでとれるの汚い笑顔とクソ親父に媚びへつらえばそれでいいんですか誰も信じられないことは幼稚ですか一目が恐いのは人間失格ですか時々柄にもなく笑うのは可笑しいですかああ 今日も水で流し込む 嘘つき
2019年6月13日 12:15
向上心のないバンドマン 抱かれて私は家に帰る何かに照らされて光る あの月はなんで怒られない?平常心しかないから 浮かれた他人が疎ましくてだけど多数決を採れば 私が異分子で それから悪毎週末の九時半に大抵全部が終わる最低限のハードルも飛べない私の非行最終回のエンドロールで死んだ少女がかぶる眠るように逝けるならそれもいいかと笑う「愛してる」の重ねがけが私の心を 独りにした「どうか
2019年6月10日 18:28
「紡ぐ」 ねぇ 今から外に出て遊ぼう服を着て 寒いから上着も誰もいないね そりゃそうだ0時もまわったばかりだし みんな寝てんだろ 星明かり伝い歩く君が 「転ばないでよ」って笑っていた 手を伸ばせば 届きそうな昨日みたいな今日を踏み外してしまわぬように つま先ばかり見た忘れないと 決めたこと それ自体を忘れても別に構わないって思えたらな ねぇ 今からじゃんけんで