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夫の言葉が私を救う。
私も夫も、真面目だと思う。
うーん、どちらかといえば融通が利かない。
これはこうあるべきだ!が結構強かった私。
そんな私を救ってくれた言葉がある。
「世の中いろんな人がいる」
夫の言葉である。
言葉自体は大したことないのだけれど、
(夫よ、ごめん)
私には、目の前が一面青空になるくらい、
清々しい感情をくれたのだった。
この言葉の効果を初めて感じたのは、
ママ友との関係でモヤモヤしていたときだった。
「世の中いろんな人がいる」
って言葉は、夫から言われたこともあったし、
SNSやニュースやコラムなど、
何処かで目にしたことがあったように思う。
でも、私にズシン!と響いたのは、
このときが初めてだった。
この時から、
ママ友との会話にイラっとして、
悩んで引きずることは減った。
10が3くらいに減った。
イラっとしたら、すぐに心に召喚するのだ。
「世の中、いろんな人がいる」
すると、心が軽くなる。
ありきたりかもしれないが、
本当に軽くなる。
なんなら、身体も軽く感じて、
翌朝も普段通り起きて、日々を過ごせる。
今、この文章を書きながら思ったことがある。
夫は、
ママ友とのことにモヤモヤしている私に
「世の中いろんな人がいる」
と言った。
そうなのだが、その言葉の後ろに
続きがあったのではないか。
私には、その続きが聞こえていて、
その部分も心に響いたのではないか。
私には、こんな続きが聞こえていた気がする。
『だから、大丈夫』
そっか、私は『大丈夫』
と受け止めてほしかったのか。
言葉には、音声になってない、
でも伝える役割をもった部分が
あるのかもしれない。
今回の話でいうと
『だから、大丈夫』
(形がないので、私はあまり信じないタイプの話だが・・・)
表情、声の強弱、声の高さなど。
このあたりが、言葉の続きを生み出している、
そんな気がする。
あのときの夫は
頷きながら、穏やかに言ってくれた。
ここから
『だから、大丈夫』
が生まれたのかな。
そう思うと、私まで心が穏やかになった。