E151: すごく楽しい66日間でした
私は元来、ものが続かない人間で、毎日何かをするということが苦手なのです。
その根本的な原因は「すぐ飽きる」ということ。
日記、習い事、ダイエット…。
基本的に続いたためしがありません。
意志も弱いのだと思います。
そんな私が、唯一飽きずに楽しくできること。
それは「文章を書く」ことでした。
文章を書いているときは、楽しんでいる自分がいます。ただ、自分の文章に納得をして、ゴーサインを出すまで、本来はものすごく時間をかけるのです。
noteにしても、記事を立ち上げてから投稿するまで、長い時で約一週間費やすこともあり、じっくり考えてから、納得をしてから、公開しないと気が済まない人間なのです。
ものが続かなくて、文章を書くのに、時間がかかる人間が、note界に飛び込んで3年が経過しました。
4年目に入るにもかかわらず、そんなに記事の数は多くありません。これまでの連続投稿の記録は、3日程度だったと記憶しています。
つまり量産ができないのです。
初期の頃は、note界のレベルの高さに「畏れ」を、そして、「恐れ」を感じ、大好きな世界であるにもかかわらず、定期的に逃げ回っておりました。こんなことでは記事が増えるわけがありません。
書かない理由、書けない理由を探していればキリがありません。私は無意識にこうやってブロックをかけて生きてきました。
3月、たまたまアークンのスタエフを聞いていると、ヤスさんが出演されていました。
そこで彼が何度も「ライラン」「ライラン」とおっしゃるのです。
何それ?
50年以上生きていますが、そんな言葉は知りません。
辞書で調べました。載ってません。笑
放送を聞いているうちに、それが「66日間ライティング・ランニング」の略であることがわかりました。
何がどうあっても66日間投稿を続ける、という「制限と制約」を設けることで、人は続けられる。
彼のお話は、私にとって、その当時のnoteへの関わり方とは真逆でした。とても私にはできない、その時はすぐそう思いました。
ところが、その夜、布団に入って何度も考えました。そして出した結論が、
(今までと逆のことをやれば面白いんじゃない?)
保守的な私にとっては、画期的な結論でした。
若い人は、よくわからないタイミングで、
やたら「逆にぃー」とおっしゃいますが、
これこそ真の「逆にぃー」ではないか、と。
「人間は同じことを66日間続けるとそれが習慣になる」
あの糸井重里さんが、こういう主旨のことをおっしゃったそうです。
ただ、今まで3日しかやったことがない連続投稿を、急に66日も連続でできるものなのか?
一瞬、そんなふうにも考えましたが、ここではたと気づいたんです。
(こうやって、何でもやる前に考えていたから、結局何もできなかったのではないか?)と。
そこで、
3月31日に「やる宣言」をして
4月1日から始めました。
やる前、ずっと頭の中にあったのは、(ネタが切れたらどうしよう)という不安でした。
ところが、実際には、そのようなことは一度もありませんでした。
病院の待合室にいようが、スーパーで買い物をしていようが、なんならトイレでキバっていようが、光の当て方さえ変えれば、ネタなんていくらでもそこに転がっているのです。
1つの出来事をきっかけに、過去のことを思い出せば、そこにネタの1つや2つは、必ず転がっているものでした。
そういう点ではよかったのですが、連続投稿を始めてすぐ、もっと別のところで苦しみが始まりました。
この66日間、絶えず私を苦しめたのは
「そもそも私の記事を66日も連続で出したところで、どこに、何の需要があるのだろう?」
という自問自答でした。
最初は、
ネタがない、と言って放り出してしまうのではないかと思っていたのに、
実際は、
「『お前なんて需要がないんだよ!』と思われているのではないか症候群」にかかってしまい、何度も放り出しそうになりました。
この苦しみに関しては、期間中に少しnoteに書いてみたり、スタエフて自虐的に話してみることで、何とか切り抜けました。
この期間、一緒に走ってくださった方たちには、大いに刺激を受けました。やっぱり、皆さん個性があって、ものすごく文章が上手い人たちばかりなのです。
(ああ、俺もこんな文章が書きたいなぁ)
(なるほど、こんなふうに書き出しを工夫するのか)
何度、感心したことでしょう。皆さんの文章を読みながら、いろいろ考えている時間は、私にとってかけがえのないものでした。
私は、今の仕事を引退したら、死ぬまで文章を書いて、生活していきたいと思っています。
かなり真剣に考えています。
だからこそ、今までかなりストイックに考え過ぎていたのかもしれません。
今日で66日ライランが終わり、
企画参加前の投稿も含めると
連続投稿自体は今日で68日目になります。
これから先、69、70…と続けるかどうかは現時点でまだ決めておりませんが、
1つだけはっきり言える事は
めちゃめちゃ楽しかった!
「あ、もっと楽しめばいいのか…」
66日連続でやってみて、そんな単純なことにやっと気づいたんですね。
この企画を考えてくださったヤスさんに、心から御礼申し上げます。
そして、「一緒に走ってくださった」仲間の皆さんに、心から御礼申し上げます。
何より、私の記事を楽しんで読んでくださった皆さんに、心から御礼申し上げます。
ただひたすら、感謝です。
さて、冷やしてあるカルピスを取り出します。
今日は思いっきり「濃いいいいいーやつ」を作るつもりでおります。笑
ありがとうございました。
キラキラしていた66日間に、乾杯!
【66日ライラン 完】