E68: 後ろの「圧」が怖い
各駅しか止まらない駅。
「ただいま特急の通過待ちをします。しばらくお待ちください」
各駅停車は、こうして数駅ごとに長めに停車する。
ところで
小学校時代から「冊子」作りが苦手だった。
この一見、全く関係のない2つの話。
現段階で何の説明もなく、この2つの話にピンときた人は僕の気持ちをわかってくださるかもしれない。
僕は、昔から不器用で、早いスピードで冊子作りをする人にリズムを合わせられないのである。
後から来る人の「圧」に耐えられず、各駅停車よろしく、一旦退避して、後の人の邪魔にならないように配慮する。
(俺、まるで特急待ちの各駅停車みたいだな…。)
鉄ちゃんの僕は、小学校時代からそんなことを考えていた。
電車の通過待ちのたびに、冊子作りを思い出し
冊子作りのたびに、電車の通過待ちを思い出す。
こんなの遅くたって、人間は生きていける。
でも少年の自尊心はそれなりに傷つけられた。
時は令和になり、大人になった僕は、
今、別のものと闘っている。
「タッチパネル式食券機」
自宅から徒歩2分の、某大手牛丼チェーンでこれを採用している。
そこのメニューは好きなのだが、この食券機が大きなネックとなり、最近は足が遠のいている。
そこの店、メニュー配置が複雑で、どうにもたどり着けないのである。 初めから何を頼むか想定していても、画面の配置、分類が見にくくて、「プチパニック」起こしてしまうのである。
選んでいる最中に、後に人が並んでしまうと、僕のパニックは倍増する。
あわわわー
何もしていないのに、全面的に後ろを向いて謝罪したくなる。
私、メニュー選びに時間がかかっております。大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
この店に限らず、僕は食券機が苦手なのである。
後ろに人が立つと、もう逃げ出したくなる。
実際、逃げたこともある。泣
それなら、まだ配置が決まっている、旧式のボタン型食券機の方がマシである。
そうさ、不器用な自分が悪いのだ…。
そう思い、不満は封印してきた。
だが、最近、複数のメディアで
この店の使いにくい食券機について、特集が組まれていた。
なんだぁ、みんなそう思ってたのか!
ちょっと安心したけれど、だからといって
僕の「後ろ圧恐怖症」が改善するわけではないのだ。
とりあえず、●屋さん
食券機をなんとかしてください。
小学校時代を思い出すので…。