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褒め言葉を全て「社交辞令」と受け取ってしまう私の癖。

自慢じゃないんだけど、私は「人に嫌われる(好かれない)自信」がある。

仲が良くても「本当は私のこと好きじゃないんだろうな」とか「今は仲が良いけど、いつか私のこと嫌いになるんだろうな」とか思ってしまう癖がある。

多分、学生時代にあったことが起因しているんだと思う。

「昨日まで仲が良かった子達から突然無視をされる」という女子あるあるなことだったり、高校の時にクラスの仲間たちで行ってたスキー旅行に私は呼ばれなくて、しかもクラスで一番仲が良い(と思っていた)子は参加してたのに何も教えてくれなかったりとか。
ちなみに、参加してた別の子がうっかり口を滑らせて話しちゃって「あ、ごめん」となった。お互い気まずかったよね。

他にも大人になってからも、ちょっとずつそういうできごとが積み重なった結果「私は人に好かれない人だから」「信じたっていつか捨てられるんだ」という確固たる信念が出来上がってしまった。


でもここ数年、本当に仲良くしてくれる優しい人たちに恵まれ「もしかしたら、人を信じて良いのかもしれない」と、風の谷のナウシカのテトのような気持ちで過ごしているのだけど、何しろ30年かけて積み上げてきた「どうせみんな私のことなんて」という気持ちは、そう簡単にゼロにはならない。

今まではそれでも別によかったのだけど、最近仕事に差し支えることが判明してなかなかに困っている。

というのも「どうせ私のことなんて」から派生して、人からの褒め言葉はすべて「社交辞令」か「お世辞」だと受け取り、逆に辛辣な言葉はすべて「本音」だと受け取ってしまう、これまた厄介な癖がある。

どんなに褒めてもらっても「本当はそう思っていないはず」と思ってしまうのだ。

それが差し支えているのが写真の仕事。
というか、撮った写真を掲載しているインスタグラム。
これが更新できないのだ。

カメラマンの仕事をはじめた2年前は、わりと気軽に撮った写真を載せていたのだけど、だんだんとこの癖というか病が悪化してしまい、今では「私のインスタになんて、みんな載りたくないよね…」と思うようになってしまった。

もちろん、それは撮影を依頼してくださった方に対して、すんごく大変めちゃくちゃ失礼だということは重々承知している。頭ではめちゃくちゃ理解してる。

だけど、どうしてもこの「私なんて」の癖が抜けない。

「素敵に撮っていただいて嬉しいです」と言ってもらうとすごく嬉しいのだけど、心の片隅で「きっと社交辞令なんだろうな」と受け止めてしまうし、もし100回褒められても、以前一度言われた「本当は◯◯さんに撮影お願いしたかったんですけど高くて。オカダさんの方が安かったから来ました」の言葉がその100回を消してしまう。

「この方も、仕方なく私のところに来てるのかもしれない」「本当は嫌なのかも」「ああ申し訳ないな…」そんな思いが爆走してしまうのだ。


もちろん撮影は全力だし、写真自体にはそれなりに自信がある。
「うおー!素敵なの撮れたぜー!」と心で全力ガッツポーズしたくなる時もある。

毎回、撮影した方には「お写真インスタに載せてもいいですか?」って聞いて許可もいただいてる。

なんだけど、いざ載せようと思うと「『え?この写真載せるの?』って思われたらどうしよう」「せっかくならきちんと紹介しないと失礼かもしれない」「そもそも私に撮られたって公表していいのかな」「やっぱり…載せてほしくないかも私のインスタなんかに」となる。

なんだそれ。読んでて怖いわ。
マイナス思考気持ち悪いわ。


友達にそれを話したら「ええ?!どうしてそうなるの?!」「怖い!そこまでくるともはや怖い!」と驚かれたり(若干引かれたり)

「いつになったら私の写真載るのかなって待ってたけど、全然載らなくて悲しい」と言われたり(ごめんなさい)

「いい?よく聞いて。私は、絶対に、嫌いにならない。わかった?」と泣かされたり(ありがとう)。

ありがたいことに、いまの私の近くにはどうやら優しい人たちがいてくれるようなので、その人たちを信じて少し甘えて、このマイナス思考っていうかマイナス自信の強さ(なにそれ)を手放していきたい。

そうじゃないと、人生先に進めない気がするから。

それと、もうひとつ。
自信を取り戻すために、インスタを更新していこうと思う。
という所信表明。

考えるだけで禿げそうだけど。

写真の仕事、これからもしていきたいから。
多分これは乗り越えるべき壁だと思うから。

禿げそうだけど。
がんばる。

がんばろう。

禿げないといいな。

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オカダトモコ 旅が好きなライター / カメラマン
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