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デジタルから離れて冬の森へ行く。【#47歳日本縦断の旅】

北海道に来て5日目の今日は「タウシュベツ川橋梁展望台」へ。

タウシュベツ川橋梁(タウシュベツがわきょうりょう)は、北海道上士幌町の糠平湖にある、旧国鉄士幌線(廃線)のコンクリート製アーチ橋である。

(Wikipediaより)

夏になると湖の底に沈むというアーチ型の橋の姿はとても美しくて、一度行ってみたいと以前から思っていた。

残念ながら、冬の時期はガイドをつけないと近くに行くことはできない。
今回、時間の都合上難しかったので、山の上から橋を見下ろせる「タウシュベツ展望台」に行くことにした。

大雪山国立公園の中に入り、国道沿いに車を止める。
そこからは徒歩で森に入って行く。

雪で白く染まった木々。
歩けば膝まで埋まる雪には、人間の足跡とともに動物の足跡がいくつもついている。

上からは鳥のさえずりが聞こえ、木々に積もった雪が時々空から降ってくる。

コツンコツンと音が聞こえた時、一緒にいた友達から「多分、キツツキがいるよ」と教えてもらった。

音のする方を見てみると、確かにキツツキがいた。
人生初めてみるキツツキ。

遠すぎて私のカメラでは撮れなかったけど、確かにいた。
本当にコツコツとくちばしで木をつついていた。かわいい。

調べてみたら「エゾアカゲラ」というらしい。
多分この子。だと思う。

カメラを片手に、そっと近づこうとしたら、飛んで逃げてしまった。

そしてまた少し離れたところから、コツンコツンと音がする。


鳥の声、雪が落ちる音、時々吹く風の冷たさ、冬の木々と雪の白のモノトーンにも見える世界。

なんて美しい世界なんだろう。
深呼吸して冷たい空気を胸いっぱいに吸い込む。

心の中の何かが満ちて行くのを感じる。
ああ、幸せ。


背中を丸めて、小さなスマホの画面を見るばかりの日常。
便利だし、助かることも多いし、そこから生まれる喜びもたくさんある。

でも反面、人のSNSを見て羨ましがったり落ち込んだり、情報に踊らされることも多い。

だから、たまにはそういうものから離れて、大自然に触れることって大切だなあと強く感じた。

(実物はもっと綺麗だし壮大です)


あ、そうそう。
タウシュベツ川橋梁の写真はこちら。

ちょっと遠くて霞んでしまったけど、とても素敵な良い橋梁だった。
だいぶ劣化してしまっているので、この姿が見られるのは永遠ではないだろう。

でも今回は、展望台周りの森が良すぎたので、森を推したい。
車がないと行けないけど、本当にいいよ。

冬の北海道、寒さゆえの過酷な面もあるけど、めちゃくちゃおすすめしたい。

キツツキや鹿にも会えるかもよ。

(おそらく小鹿ちゃん)

(帰り道、大人の雄のエゾジカ2匹に遭遇。立派だった。凛々しかった。かっこよかった。鹿さんありがとう)

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オカダトモコ 旅が好きなライター / カメラマン
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