やりたいことはやらなきゃ損。分かってるけどさ、な話。
「いま死んでも、後悔はひとつもない」
そう言い切れる人は、一体どれぐらいいるのだろう。
先日、そう言い切る人に会った。
好きな場所で、好きなことを仕事にして、好きな人たちと生きている人。
心の底から「羨ましい」と思った。
じゃあ、自分も同じようにすればいいじゃん。
それだけのことじゃん。
そう思うのだけど、「家族が」とか「猫が」とか「お金が」とか言いたくなるし、「そもそも自分が何を好きなのか分からないし、一生を注ぎ込めるものが見つからない」という壁にぶつかってしまう。
でも、その言い訳も壁も自分が作っただけのものだし、ただ動きたくない言い訳なんだろうなということも、どこかで分かってる。
分かってるんだけど。
多分、私だけじゃなくて大抵の人がそうだと思う。
本当は「やりたいこと」があるけれど、それを「もしできたら、いつかやりたいとは思ってる」みたいに遠い夢にして、さらに「できない言い訳」をつぶやきながら生きてる。
そして、もし近くにその夢を叶えている人が現れると、猛烈な羨ましさと、自分への失望と、でもそれを感じないための防御で忙しくなる。
「べつに、今はそんなに興味ないし」と強がったり「運がいいよね」と悪態ついてみたり。
でも本当はすごく羨ましい。
いいなあ、私もそんな風に生きられたなら。
私が羨ましかった人のお店にかかっていたポスター。
「やりたいことは、やらにゃ そんそん」。
分かってる。
分かってるんだけどなぁ。
文字にしたら簡単なのに、なぜ難しいのだろうなあ。
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