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言葉は優しさでもあり凶器でもあるから。

いつだったか、とある女性と「毎日の習慣」の話題になった時のこと。
彼女は「夜、お風呂で反省するんです」と教えてくれた。

お風呂場で、その日誰かに言った言葉を思い返して「あれは、こう言うべきだった」とか「あの言い方は良くなかった」と反省するらしい。
そして「こう言うべきだった言葉」を実際口に出して言ってみるらしい。

「髪の毛洗いながら、ずっとぶつぶつ言ってるんで、ちょっと気持ち悪いですよね」と彼女は笑っていた。

それは、反省して次回に活かすためなのかと聞いたけど、別にそういうわけでもなく「『もっと違う言い方ができたなあ』と反省…っていうか、ただ思い返してるだけかもしれない」だそう。


私も誰かと会った日、夜になってから「あの言い方は違ったな」とか「ああ言えばよかったな」とか、はたまた「あの話、途中までしか聞いてなかったじゃん」とか思い返して反省したりする。

言ってしまった言葉で、もしかしたら傷つけてしまったんじゃないかと不安になったりする。

逆に、誰かに言われた言葉を思い返して傷つく夜もある。
相手はきっと何気なく言ったであろう一言に、静かに傷ついて落ち込んだりする。


言葉って、時に優しく時にすごく鋭利だ。
誰かの一言に心を救われることもあれば、その逆もある。

100%絶対に人を傷つけないなんて生きているかぎり無理なんだけど、無意味にうっかり出た言葉で傷つけてしまうのはできれば避けたい。

彼女のように毎晩反省はできないかもだけど、時々は自分の言った言葉を思い返して「あれは言うべきだったのか」と考えてみるのは必要なのかもしれない。

一度口から出た言葉は、もう取り戻すことはできない。
口は災いの元とも言うし、言葉に責任を持たなきゃいけないな。

なんて思う夜。
さあ、お風呂で振り返ってみよう。

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オカダトモコ 旅が好きなライター / カメラマン
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