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V6の配信終了を見て思う、「また今度」が叶わなかった話。

TVerで見たいドラマも特にないし、アマプラに何かあるかなあ…と探していたら、これが目に止まった。

「Primeでの配信は9日以内に終了」の文字に、思わず再生ボタンを押した。

たくさんの懐かしい思い出がよみがえった。
彼らを大好きでたまらなかった、あの日々が。


私は2004年から6年ほど、V6の熱心なファン、いわゆる「Vヲタ」だった。
担当は岡田准一くん。
ここだけの話、私のペンネームの「オカダトモコ」のオカダは彼が由来だ。

コンサートがあるとなれば、地元名古屋を中心に東京や大阪、時には福岡まで遠征に出かけた。

(今は「ライブ」って言うんだけど、当時は「コンサート」って言ってたしいまだにその方が馴染みいいので、この記事では「コンサート」って言わせて。だって「Vコン」だし「カミコン」だし「トニコン」だし「カウコン」だから)


当時、好きが溢れ過ぎてブログを書いていた。
周りにVヲタがいなかった私は、そのブログやネット掲示板で知り合ったヲタ友達と一緒に、コンサートへ行ったりカラオケに行ったり、聖地巡礼なんかをしたりした。

年齢も住んでいるところもバラバラだったけど、好きなものが同じっていうだけで、すぐに意気投合できたし、全国あちこちに友達がいるっていうのは新鮮で楽しかった。

でも、自分の環境の変化や岡田氏の熱愛報道などもあり、なんとなく気持ちが離れてファンクラブを辞めた。
コンサートも行かなくなったし、一部のヲタ友達とも連絡を取らなくなった。


そこから数年、たまたま元同僚にV6の話をしたら「私、昔からV6の岡田くんが好きだったの!」と言うので、「じゃあ今度20周年ツアーあるみたいだから、一緒に行こう!」とVコン参戦が決まった。

(何を「下さい」だったか忘れたお手製うちわ)

久し振りにヲタ友たちにも連絡を取り、懐かしの再会もした。

ブログのハンドルネームで呼ばれるのは5年ぶりで、懐かしさとこそばゆさを感じた。
帰りの車でみんなで歌った「Music for the people」を、私は一生忘れないと思う。


そして、その2年後。
2017年の10月、静岡公演に参戦した。

私がV6のコンサートに行ったのは、この日が最後になった。

若い頃は毎年ツアーをしていたV6だったけど、この頃は2年に一度のペースだったので、「次は2019年かなあ」「でも2020年が25周年だから、もしかしたらそれまでやらないかも」なんて話をしていた記憶がある。

どっちにしても「また見られる」「また行ける」と思ってた。
「これが最後だ」なんて思いもしなかった。


でも、2019年は開催がなかった。
そして25周年イヤーの2020年、新型コロナウイルスの影響で世界は止まり、もちろんコンサートツアーは開催されず、かろうじてオンラインでのライブ配信が行われた。

そして、その翌年2021年に最後のツアーが開催された。
だけど、私はそのツアーには行けなかった。

それがさっきのAmazonPrimeでまもなく配信が終了するコンサートだ。


V6のコンサートが一生見られると思っていたわけじゃない。

彼らも人間だから一生歌って踊るのも無理だろうし、どこかで誰かが脱退するかもだし、もしかしたら解散するかもしれない。
それに私がずっと元気でいられる保証もない。

だから、彼らのステージは「ずっと見られるものじゃない」ことは「頭では」わかってた。

でも、2017年の私は「また」「今度」「次のコンサートで」と思っていた。「いつか最前列に座ってみたいよねー」なんて当たり前のように言っていた。

けれど、その「当たり前だと思っていた未来」は叶わなかった。


このツアーの最終日、2021年11月1日は彼らの26周年記念日。
そしてその日を最後に、彼らV6は解散した。


「また」「今度」「いつか」は、来ない場合もあるんだと。
「これが最後」になるかもしれないんだと。
でも、それは大体の場合、あとから振り返らないと気付けないことなんだと。

そう思ったら、日々の「当たり前」だと思ってることも、大事にしなきゃいけないなって思えた。


さ。配信終了まで見てこよう。
またいつか復活コンサートとか、やってくれたらいいのになあ。

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オカダトモコ 旅が好きなライター / カメラマン
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