猫の介護。悲しみと不安に支配されないために。
この記事を書いてから2週間が経った。
我が家の黒猫ジジ。
慢性腎不全で、腎臓の数値は計測不能と言われるほど悪化していた。
だけど、ごはんも食べるし割と元気だった。
あれから2週間。
ここ数日で、急に色々なところが悪くなってきた。
おそらく、腎臓が機能しないことによる「尿毒症」から口内炎になったようで、口を痛がってごはんがうまく食べられない。
それでもお腹は空くみたいで、その欲でどうにか少しずつは食べてくれている。
口が痛いせいでよだれも出ちゃうし、胃腸にも問題がでてきたのかトイレもうまくできなかったりする。
もともと太り気味だったのにすっかり痩せてしまったし、つやつやだった黒毛はパサパサになってしまった。
そういう姿を見るとやっぱり悲しいし、これからどうなってしまうんだろうと不安で胸がざわざわする。
思えば、2年前に愛猫くーこをなくした時もそうだった。
くーこは腎不全だったのだけど、心臓も悪くなり、闘病の末に亡くなった。
あの時もずっと、つらそうなくーこに心を寄せて悲しかったし「これからどうなるんだろう」と不安だった。
「いつ何があるか分からないから」と予定を入れることもできなかったし、どこにいても常に頭の中にくーこがいた。
毎日、不安と悲しみに苛まれて過ごしていた。
そんな生活は、約3ヶ月ほど続いた。
そのおかげか「やれることはやってあげられたはず」と、後悔は少なかったけど(もちろんゼロじゃなかったけど)、正直、心も体も疲れ果てていた。
また今回、同じことになろうとしている。
これは非常によくない。
数値が振り切れているし口が痛そうとはいえ、まだごはんも食べているジジ。
ここから先は未知の世界で分からないけど、いつかは食べられなくなるだろうし、腎臓由来のけいれんなども起きるかもしれない(先生に言われた)。
そんな姿を想像すると震えるほど不安だし、このかわいいジジがいなくなってしまう未来を考えたら、悲しくて泣けてきちゃう。
だけど、不安と悲しみに心を全支配されないようにしたいとすごく思う。
ジジのつらさに没入したり、先のことを考えて不安になりすぎたりしないようにしたい。
もちろん、心配しないわけじゃない。
何か問題が起きたらすぐに病院へ連れていくし、できることは100%全力でやる。(今日も朝から病院に電話をして指示をもらったよ)
ただ、私の心を持っていかれないようにして介護をしていきたい。そう思ってる。
できるかどうかは分からないけど。
そんな思いでnoteを彷徨っていたら、獣医さんが書く記事を見つけた。
そうか。
ジジのこと、愛してるから心配だし不安なんだな。
だって、私の腎臓をあげてしまいたいぐらい愛してるもん。
そりゃあ不安にもなるし悲しくもなるよね。
そう思ったら、少し楽になった気がした。
そうかそうか。
愛ゆえか。
とはいえ、何度迎えても、この最後の介護ってのはつらくてしんどいものだなあ。
動物はかわいいけど、ここが本当にしんどいんだよなぁ。
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