海まで歩く(Day 5)
10月の3連休「海まで歩く」の続きを歩く。
年始に2日、5月の連休に2日、高麗川・入間川・荒川沿いに歩いたので、海まで歩く5日目は、東京23区の北区最北端かつ最西端の浮間舟渡駅の近くからのスタートした。
海まではおよそ25 km。天気もいい。それにしても浮閒公園はいい場所で、これまでの人生で北区に住むという選択肢を考えたことがまったくなかったが、こんな素敵な公園が近くにあるのか。
荒川も帰宅のこのあたりは土手がかなり高くなっている。民家やマンションだと3階床上を超えるかもしれない。海までは24 km。
少しあるいた岩淵の渡船場跡の当たりが、新河岸川と荒川の出合い、かつ、荒川と隅田川の別れになる。赤の岩淵水門(赤水門)と青の新岩淵水門がある。青の新岩淵水門はかなり大きい。
青の新岩淵水門の近くには荒川治水資料館(amoa)があり、寄ってみることにした。荒川の流域の様子や支流の関係がわかりやすく描かれている。荒川の全長は173 km。水源は甲武信ヶ岳(標高2,475 m)。知らなかった。
知らなかったといえばこの岩淵水門の辺りからから先は荒川放水路と呼ばれ、着工は明治44年(1911年)、完成は昭和5年(1931年)、岩淵水門(赤)が完成して放水路への注水が開始が大正13年(1924年)だという。そうなんだ~。これも知らなかった。
展示に「荒川放水路通水 0日」とあるので訊ねると前日がちょうど100年だったらしい。「いやぁ、本当は0日は過ぎちゃってるんですけど、そのまま展示してるんです」という。だから今日は百年と一日。うん、そういう方が好き。『百年と一日』という小説もなんだかそんな感じの小説だったし。
岩淵水門を過ぎ、海まで16 km辺りで少し疲れてくる。荒川にはセイタカアワダチソウがよく似合う。そんなことを考えながら歩き続ける。
足立区に入る。いろいろな電車の高架をくぐる。足立区では市民祭のようなことをしていた。青い小粒ミカンを買う。300円。思ったより甘い。高架下の日陰で食べる。
ふと右をみると堀切の駅がある。「ここで終わりにすると次のスタートがやりやすいかも」。悪魔の囁き。すぐに誘惑に負けた。うん、海まで歩く (Day 5)はここまで。 ちょうど墨田水門の辺り。東武鉄道伊勢崎線で北千住経由で帰宅。海までは残すところ、あと12 km弱くらいか。