鑑賞*春日傘閉づるが如く節子逝く
岡田 風呂釜
作者は平成二十六年没。
掲句は、平成七年俳人協会全国俳句大会入賞句。
俳人野沢節子は俳句誌「蘭」の主宰。
俳風は「強い表現の中にも女性らしい嫋やかさがある」。
それは闘病のため外界と触れ合う機会が限られていたからという。
生涯、心に日傘を差し続けてきたのかも。
四月九日が忌日。
(岡田 耕)
☆野沢節子は土生重次の師でもあります。また、句の作者岡田風呂釜は私の親族でもあります。父の遺品を整理していたら句のメモが出てきました。受賞を親戚に知らせていたようです。所属していた結社がわからずこれから調べてみます。
*参考文献
野澤節子 - Wikipedia