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あなたの人生に大きな影響を与える「ビリーフ」

「信念とはどういう意味ですか?」

こう聞くと、ほとんどの人がとてもポジティブなイメージを持っています。

たとえば…自分の軸のような揺るぎない意志、誰にも譲れない目標、ずっと持っている自分の強い意志、自分を信じる強い気持ちなどなど…

そんな風に多くの人が「信念」という意味を捉えています。

それは子どもの頃から「強い信念を持つ」といったように教育されてきたから。

ですが、「信念」をウィキペディアで調べると、信じられる内容のこと、それを裏付ける証拠があるかないかは問われない、とあります。

「信念」の正しい意味は、実は教育されてきた軸のようなものではなく、良い悪いに関係なく、その人が信じて疑わない思い込みのことをいいます。

「信念」とは、その人にとって正しいと思っていることで、思い込み、常識、変わることのない真実(あくまでその人にとって)をいい、その人にとっては当たり前の疑うことないものなので「無意識」び領域に保存してあります。

そして、そうした思い込みや固定観念を心理学用語で「ビリーフ(Belief)」といいます。

「ビリーフ」は物事や人をジャッジしたり、人生で選択をする場面など様々なシーンで大きな影響を与え「思考」「行動」「感情」が表面化される時にも「ビリーフ」が基準となって決定すると言っても過言ではないくらい、その人にとっての基準になります。

マックス・プランク研究所でMRIを利用して行なった脳研究によると、脳の「意識」の領域が反応する「7秒」も前に「無意識」の領域が反応していると言う研究結果があるそうで、人の脳は「無意識」がコントロールしているというわけです。

この「無意識」の領域こそが「ビリーフ」と呼ばれる、あなたの脳にプログラムされた「信念体系」というわけなのです。


そして「ビリーフ」には、その人にとって良い影響を与えるポジティブなものもあれば、悪い影響を与えるネガティブなものもあります。

「ビリーフ」は基本的に、子どもの頃に親にかけられた言葉や態度、また、迷信や道徳観、倫理観、常識、ことわざ、物語、価値観など、自身の経験から身に付いたものがメインとなっていて、何かしらの「感情」と結びついていることも多いのです。

例えば、子どもの頃に両親がいつも忙しく、仕事の愚痴を言いながらあなたにその不満を吐き出していたとします。

子どもながらに仕事の愚痴を言う親の不機嫌な態度を見て、あなたはそれがすごく嫌で、いつも不快な感情をこころに生み出してしまったとします。

すると「仕事は辛くて大変だ」「仕事は嫌なもの」と言う「ビリーフ」を作りだし、それが無意識に保存されます。

そして、仕事に対してネガティブなビリーフを持っていることから「辛くて大変な仕事」に人生を捧げてしまったり、「仕事ぎらい」になってしまうかもしれないわけです。

そんなふうに「ビリーフ」には、あなたに大きく影響を与えるものから、大して意味のないものまで、大小合わせて数えられないほど無数に存在しています。

そして、あなたに重要な影響を与える基本OSとも言える「ビリーフ」ほど、幼い頃にプログラムされた可能性があるので、たいていの場合、真実ではないものだったり、勘違いだったり、古かったりして、今はすでに必要のないものである可能性が高いのです。

多くの人にありがちなビリーフの例が、「お金は頑張らないと稼げない」「成功には努力が必要」「自分は男運(女運)がない」「幸せばかりは続かない」「人生は大変なものだ」などがありますが、頑張らなくても稼いでる人は実際にいますし、努力しないで成功してる人もいれば、幸せが続いてる人もいるし、人生楽しんでばかりの人もいるわけです。

どれも真実ではないし、その人が生きてきた過程で身についた(付けさせられた)ものばかりなのです。

逆に「人生って楽しい!」「俺は成功しかしない!」「稼ぐのは簡単」というビリーフを持っている人は人生もそのように流れていくように「ビリーフ」には、その人にとって良い影響を与えるポジティブなものもあれば、悪い影響を与えるネガティブなものもあります。

あなたの人生に制限をかけたり、悪影響を与えている「ビリーフ」を発見し、手放すことが人生を豊かにする第一歩なのです。


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