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人生の邪魔をするビリーフを探る

1、ビリーフは親からの呪い?!

「色々うまくいかない」「ツイてない」と思うことがあったら、それはなぜかを自分自身の心の奥にある深層心理と向き合う機会だと思ってみてください。

「周りにこんなに気を使ってるのにわかってもらえない」「こんなに一生懸命働いてるのに報われない」そんな風に自分の人生のバランスが取れていないと感じたら、それは自分自身の心のバランスが取れていないかもしれないと一度向き合ってみて欲しいのです。

そこには「ビリーフ」という呪いがかかっているかもしれないから!(ビリーフについては前回までの記事をご覧くださいね)

呪いというと怖いもののようだけれど、ビリーフは子供の頃から親や周りからかけられた呪文や呪いのようなもの。

もちろん、自分を守るために身に付けたビリーフもあれば、それがあることで成長できたり、頑張れたこともあるかもしれません。

そして、その親や周りからの呪文のような言葉掛けも、良かれと思ってかけられたものかもしれません。

例えば「社会に出て成功するためには学歴が必要なのよ」と勉強することや受験で頑張ることを強いられたりすることも、言われた方はプレッシャーを感じたり、時には「勉強頑張って学歴ないとあなたは成功しない」と言われてる感じがして辛く苦しいものであったとしても、言ってる親自身は本気でそれを言っていて、それこそ「成功には学歴が必要」というビリーフを持ち、良かれと思って言っていたことだったりします。

とはいえ、その良かれと思って親から言われたことも、私たちにとってはまた更なるビリーフとなって私たちを長年苦しめてくる呪いになるのです。

そして「学歴がないと自分はだめだ」「学歴がないから成功しないのだ」というビリーフから「学歴がない=ダメな人間」というビリーフが無意識で働いて、そうした人をジャッジして見下してしまったり、他人にも自分自身にも、学歴や勉強やそうした付属したもので人の能力までもジャッジするようになってしまいます。

ビリーフによって、自分の価値観はもちろん、人との付き合いや人生における選択までも影響を受けるわけです。


2、プラスに働くビリーフとマイナスに働くビリーフ

人類学者のモリス・マッセイによると、人間は生まれてから7歳ぐらいまでの時期を「刷り込み期」といって、無批判的に親や周囲の人の言うことを自分の中に受け入れていくのだそうです。

だとすれば、幼い「こころ」が間違って解釈した情報がビリーフとして蓄積され、それが人生に大きな影響を与えているとしたら...

ビリーフを生み出すのは、親の価値観・しつけ・常識・宗教観、さらには社会通念・法律・ことわざ・道徳・幼い頃に影響を受けた物語・アニメ・映画・ドラマなどのフィクション、またはニュースや情報・自己体験など後天的に体得したあらゆる経験がソースになっています。

その中には良い影響を与えるポジティブなビリーフもあれば、悪い影響を与えるネガティブなビリーフもあります。

同じビリーフが、ある局面ではプラスに働き、ある局面ではマイナスに働くこともあるわけです。

例えば「決断は慎重にしなければいけない」と言うビリーフを持っていたとしたら、そのおかげで失敗を逃れることもあるけれど、慎重になりすぎてタイミングを逃すこともあるかもしれない。

いつも同じ局面で同じ失敗を繰り返す人は、何か不具合を起こすビリーフがあるかもしれないと、一度そのビリーフが本当に自分にとって必要なものなのか見直すことも大切です。

ポジティブなビリーフがもたらす成功は「自信」に繋がるけれど、ネガティブなビリーフは常に失敗を繰り返すので「無価値感」を感じる原因になることがあるからです。

もし、あなたにネガティブな影響を与えるビリーフがあったら、まずはその存在に気づき、そしてそれを手放すことを是非してみてください。

長年、それを真実として1ミリも疑わずに持ってきたビリーフは、そう簡単に手放すことはできないものですが「これ、ビリーフかも」と気づけるだけで、ビリーフを手放す大きな大きな一歩になるわけです。


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