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マトモだと思ったらオワリなんだ。

今日から下半期ですね。

今年はコロナ禍があり、会社が一時休業していた事もあって時間が過ぎるのが早いです。

あと二ヶ月で今の会社に入って一年経ちます。


相変わらずの立ち位置で毎日仕事してますが、大丈夫か私。


そんな中、本日付で新入社員が入りました。


フレッシュすぎるほどフレッシュな20歳の男の子です。


若いってそれだけで価値がありますね。


初々しさも相まって素晴らしい!!


過去、50代の後輩が居た時には微塵も感じた事のない気持ちです。



50代の後輩に


「人生の先輩に向かってなんて事言うんだ!!」



って言われた事は私にとってある意味思い出深いです。感慨深い。


私は少なくとも後輩に自分の方が「人生の先輩」だなんて一言も発した事はないし、これからも言わないと思います。


自分で言ってちゃ世話ないな。


生きてる時間は長かろうが短かろうがそんなものは関係ないんだっての。


たとえ、長く生きてたって尊敬に値しない人もいるし、若くたってしっかりしてて学ぶべき姿が多い人もたくさんいます。


そこをはき違えたくないですよね、本当に。



***


私の知り合いに、割と周囲に対しての偏見が強い人と全くといっていいほど偏見のない人がいるんですね。

この2人は全然知り合いではないんですが。


ちなみに私は2人とも大好きですよ。


其々、話をしていると分かるのですが偏見意識の強い人は自分はマトモだと思っている節が強い。世間の常識の枠の中で物事を考えているところがあります。

その考えは別に間違いではなくてそれでもいい。


しかし、コロナ禍の時に「他人は汚い」という言葉を発していて私は疑問に思ってしまいました。


確かにそう思う気持ちも分からなくもないけど、自分もまた同じように汚いかもしれないとは思わないのだろうか。

そして、そういう人に限って「菌をうつされる」と言う。

自分が「うつす側かもしれない」ことは考えない。

それってすごくさもしい事だなって思ってしまったんです。


まさにその人は自身が「常識」「まとも」「正義」という根幹から生っているんだと感じました。
他にもエピソードがありますがここでは割愛します。


(この人、口性根は悪い人じゃない。むしろ純粋でちゃんと注意したら素直に聞いてくれる人です。色々書いちゃってますが私は好きなんです。ただの文句に聞こえたらごめんなさいね。)



偏見や差別というのはいつも自分が「正しい」と思うことから始まっている。


自分が「普通」だから「普通じゃない」人はおかしいと言う。


自分は「常識に沿っている」からそこに外れているものや人を「許せない」


怒りを感じるというのは意味が色々あって、今の現状に納得いかない、どうにか良くしていきたいというポジティブへ昇華する思いのものがまず一つと。


と同時に、自分と相容れないもの・人に対しての不条理な憎しみを引き起こす場合があります。


そこにはポジティブな要素は何一つなくあるのはただ恨みつらみだけ。


***



そもそも「常識」って何でしょうか。

何か大きな歴史的な出来事があれば変わってしまうような
不変とはいえない移り変わりゆくもの、それが「常識」です。


戦争の時にたくさんの常識が変わりました。


戦争を引き起こしたのは当時の「マトモ」な人達であったと思います。


敗戦し終戦したその後、そんな「マトモ」な人達は戦犯という風に言われました。国賊とも言われました。


常識とはそのようにある瞬間から180度変わってしまうものであるんですよね。



急に移ろい変わってしまうものに私は自分の価値観を委ねたくない。そう思います。


いっそ「マトモ」でなくても「常識人」でなくて良いとすら思う。



イエスキリストが言ったヨハネによる福音書から「姦通の女」引用

あなたたちの中で
罪を犯したことのない者が
この女に、まず石を投げなさい


罪深き者に果たして石を投げられる罪なき人間はどれだけいるのでしょうか。


自分の事を棚に上げて誰かを批判しそうになる時、批判してしまっている時、そんな私は、誰よりも醜く侘しい人間になっている筈です。


上記の50代の後輩や偏見の強い友人を批判する文章を書いた私はまさにそうだったでしょう。



あ〜良かった。気付けた。また軌道修正して頑張ろう。



誰かを批判できるほど立派な人間じゃない。だって私はマトモじゃないもの。
人の上に人を造らず。人の下に人を造らず。
と福沢先生が言ったように。


攻撃的な自分を感じたらそれは自分を正しい人間だと認識しているから。
それこそが間違い。

襟を正して自分は「マトモ」じゃないのだと律しよう。
自分が「マトモ」じゃないなら他人を批判できる資格はない。














































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