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『キル・ビル』を改めて鑑賞

映画『キル・ビル』を改めて鑑賞し、感じたことや、発見が多くありました。キル・ビルを見たのはかなり前…大人になってみた方が倍以上面白く感じました。

キルビル3…まさかのあり得る!?(2/28追記)

誰もが聞いたことのあるBGMの魅力

 『キル・ビル』で使用されている音楽は、作品全体の雰囲気をさらに引き立てる重要な要素。

観客の記憶に強く刻まれる名曲たち、映画のテンポや感情を高めるだけでなく、タランティーノの音楽センスがいかに優れているかを示してます。(キル・ビル以外の作品にも)

また、日本のミュージシャンである"5,6,7,8's"によるライブパフォーマンスは最高でした。

黒澤明

 黒澤明の影響を感じます。当時は全く感じませんでした。『用心棒』や『七人の侍』といった作品のカメラワークやキャラクターの佇まいを思い起こさせるシーンが随所に見られ大興奮。

鶴の間での対決シーンは日本映画の美学を彷彿とさせ、伝統的な様式美とタランティーノらしい過激さが絶妙に融合。タランティーノが日本文化への深いリスペクトを持っていることが伝わってきました。

日本語の使い方の巧妙さ

 ハリウッド映画でよく見られる"カタコト日本語"は本作ではほとんど感じられませんでした。登場キャラクターが話す日本語には自然さがあり、日本人俳優が多く起用されていることもあって、リアリティを損なうことなく物語が展開。

例えば、千葉真一が演じた服部半蔵のキャラクターは、タランティーノらしいユーモアを含みつつも、重厚感と説得力を持って描かれていました。この点が、単なる異国趣味では終わらない、本作の特筆すべき点です。

タランティーノらしさと日本文化の融合

 タランティーノ作品の特徴である過剰な暴力表現や、サブカルチャーへの深い愛情が、本作でも遺憾なく発揮。

日本刀アクションのダイナミックさが目を引き、カメラワークや音楽の使い方も一級品。日本文化の要素を過剰に脚色しながらも、どこか愛情がこもった描き方が、観ていて心地よい緊張感が味わえました。

タランティーノ版『SHOGUN』への期待

 この映画を観ていると、タランティーノがもし『SHOGUN』を映画化したらどうなるのだろうという妄想が膨らみます。

異文化の衝突と融合を描いたこの物語は、彼の持つスタイリッシュな演出やユーモアにぴったり。重厚なストーリーとともに、彼ならではのキャラクター描写や音楽の選択で、新たな視点から『SHOGUN』を味わうことができるかも?

ユマ・サーマンのその後

 『キル・ビル』で主演を務めたユマ・サーマンは、同作以降も多彩な作品に出演し、女優としてのキャリアを積み重ねています。

2005年には、コメディ映画『プロデューサーズ』でセクシーな秘書ウーラ役を演じ、歌とダンスを披露。

2006年の『Gガール 破壊的な彼女』では、スーパーヒロインのジェニーを演じ、ラブコメディの要素を持つ作品で新たな一面を披露。

2012年には、映画『ベル・アミ』でロバート・パティンソン演じる主人公の愛人の一人であるマドレーヌを演じ、19世紀のパリを舞台にしたドラマで存在感を示した。

2013年のラース・フォン・トリアー監督作『ニンフォマニアック』では、主人公の元妻ミセスHを演じ、複雑な人間関係を描いた作品で強烈な印象を残した。

2019年には、Netflixのドラマシリーズ『チェンバース: 邪悪なハート』で主要キャストとして出演し、ミステリアスな物語で新境地を開拓。

2020年の映画『グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕のバトル』では、ロバート・デ・ニーロと共演し、家族向けコメディで母親役を務めた。

2022年には、Disney+の映画『ハリウッド・スターガール』に出演し、若手スターとの共演で新たな魅力を発揮。

2023年には、カンヌ国際映画祭に21歳の息子レヴォン・ホークと共に出席し、親子の仲睦まじい姿が話題となった。



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