おじょーのにおい。

言葉におじょーの匂いがするときがある。
どこからともなく、漂う。
意図しているわけではなく、
いまそこにいたように、
どこか懐かしむように、漂う。

おじょーを感じるのは、とても心地よい。
かといって、意識すると、おじょーはいない。
言葉はただの文字であり、
現代が作り出したテクノロジーの一部で、
コミュニケーションツールの冷たさを感じることになる。

おじょーを感じることが出来るのは、
きっと神様が与えてくれた特別な瞬間なんだろう。
そんな気がするし、それでいい気がする。

夕木くんは、この先、
もっとおじょーを感じることが出来るだろうか?

匂いの他、声、表情、感情さえも
感じ取ることが出来るだろうか?

夕木くんは思う。
それが人を思うことなんだな。と。
夕木くんは、おじょーが大好きなんだな。と。

誰かに思いを馳せて、どこか漂う。
そのことが、どんなに心地よくて、
どんなに幸せを感じることが出来るのか。

おじょーは、いつもここにいてくれる。
のほほんと、そばにいてくれる。

おじょーのにおい。
とても幸せな、存在のにおい。


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