能動経済#103 アンチワーク哲学の解説
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ホモ・ネーモというnoteのインフルエンサーが「アンチワーク哲学」という概念を提唱している。こちらが非常に興味深いので解説しようと思う。
近年ベーシックインカム導入論や、先進国各国での格差社会問題、中国で寝そべり族が流行っているなどのニュースが話題になっている。
また、テクノロジーの進歩により、人間の仕事が減っているのも事実だ。
労働に対する私達の価値観は今後数十年で確実にガラリと変わるだろう。アンチワーク哲学では来たるべき価値観の変化に関する提案がなされる。
まず、労働は世界から消える事を提唱する。近い将来、ベーシックインカムは本当に実装されることになるのだ。
次に、そんな世界に備えて行動することの重要性を説く。彼は働かない「勇気」が必要であると叫ぶ。
最後に、障害バブルに関してだ。今どき障がい者手帳など本当に簡単に取得することができる。Xに存在する「人間」、いわゆるツイ廃のことだが、X上で観測できる人間の殆どは3級の障がい者手帳を所有しているのだ。
これは驚くべきことで、彼らは一見、五体満足でコミュニケーションも取れる健常者に見える。しかし、障がい者なのだ。一人前に障害年金を受給している人も少なくない。
彼らは場合によって生活保護を取得し、実家で悠々自適に生活している。彼らはホモ・ネーモ氏の予言する「労働なき世界」の住人なのだ。
私はYouTuberとして発信を続けるうちに、彼らの存在に気づいた。彼らは知らぬうちに検索して私達発信者に辿り着き、繋がろうとする。彼らと独自にコミュニケーションを取ってきた経験から、私はアンチワーク哲学を支持する。
手足があっても、障害年金を受給できる。
これは近年の医療システム上起こっている、避けられない現象なのだ。歪み、バグと言ってもいい。
弱者に配慮しないことが徹底的に糾弾され、足の遅い国民に歩調を揃える優しい社会。「人権」を盾にあらゆる権利を主張してきた弱者の団体、民主主義社会において最高の権力を持つ国民。
そういった政治の動きや、もちろん世界的なトレンドにも合わせて、医療は大きな力に忖度して曲がらざるを得ない。診断基準が変わってきた。
いや、変わったのは患者側の意志かもしれない。「こんな自分でも障がい者になれるんだ」「障がい者になれば救われる、楽できる」「みんな賢く障害者手帳を取得しているし、自分も取っちゃえ」
驚くべきことだが、大学を卒業している障がい者も多い。アカデミズムがいかに腐敗しているかを示している。
東京大学には最早優秀な学生は集まっていない。精神障がい者が異常な環境で内に閉じこもり出力された研究成果を有り難がる現代人は、必ず滅びるだろう。
大学の研究に価値はなく、また、教育機関としてもスキャンダラスな失態の連続だ。
アンチワーク哲学は、障がい者から勝ち抜けできる人生攻略ロードマップ。そこがユートピアであるかディストピアであるか、あなたが決めれば良い。