食べログの評価とメニューの価格
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口コミサイトの評価が当てにならないという事を私達は認めることができません。ただし、そこには交絡因子が存在することを見出すことになるでしょう。
食べログの評価には「値段に対してどれくらいの付加価値があるか」というポイントが含まれます。
これは致命的で、本来消費者は星以前に価格で商品を評価しているからです。
つまり、食べログの登場以降、飲食店の評価は価格と星の2軸でジャッジされることになっています。
以前口コミ評価を金で買えるというニュースが話題となり、炎上していました。
これは、どうでもいいです。本当の問題は、(社会通念の割に)安い飯ほど評価がどうしても上がってしまう構造です。
ラーメンがこんなにも日本でブームになっているのも、食べログ評価と相性が良いからです。
そもそもラーメンは〜1000円程度の食べ物なので、ユーザー側としても評価がしやすいです。
一方、チェーン店は基本的にどこも同じ品質のメニューが提供されるため、特定の店舗に口コミが非常につきにくいです。クレームばかりになります。
居酒屋やファミレスなど、星3.0台がほとんどです。
同じ店名で居酒屋を営まないという手法が、勝ちパターンかもしれません。
故に、星3.5を超えるラーメン点が非常に多い現象は、AIの限界と言えるでしょう。
ちなみにラーメン二郎の直系店は、ほとんどが食べログで星3.6を超えています。恐らくこの基準は上位数%ではないかと。偏差値70くらいです。
以上のような理由により、近年の店舗ビジネスはかなり大きな業態転換をサイレントに迎えています。
潰れた店が、食べログに掲載されればいいんですけどね(笑)