現役書道家プロファイルVol.7【加茂学】
※書道家インタビュー回は、タケウチ&タナカでお送りします。
YouTubeチャンネル「お字書き道TALKS」の企画、現役書道家インタビュー。現役で活躍する書道家の皆さんにゲストとしてお越しいただき、ざっくばらんに書道と人生のお話をお伺いします。
(ゲスト回は、前編・後編に分けてアップ)
ぜひYouTube動画でご視聴ください↓↓
加茂学さんはこんな人
名前:加茂 学(かも まなぶ)
生年:1977年(2024年時点47歳)
出身地:奈良県奈良市
※2013年から京都府綾部市に移住
師:阪野 鑑 氏(玄鑑書院)
好きな古典:爨宝子碑(さんぽうしひ 405年)ほか
※三人の息子さんを持つ父でもある
略歴
1977年、奈良県奈良市で生まれる。36歳まで奈良市で過ごす。
長崎県に住む祖父が書道の先生をやっていた影響から、小学校の頃には近所の書道教室に通う。しかし、中学校・高校ではテニス部に所属し、音楽活動にも明け暮れる(髪型はモヒカンだった)。
その後も特に書道と関わることはなかったが、30歳を過ぎた頃、長男が自分が通っていた書道教室に通い始めたことをきっかけに再び筆を持つ。スポーツやバンドのようではなく、「一人で完結して没頭できること」を探しており、書道はそれにマッチしてのめり込んでいった。
一般的な競書誌で書道を学ぶ傍ら、独学で創作に突き進む弟の存在があった。弟は個性的な味のある文字を書いて、自身が経営していたバーに飾るなどアーティスト活動をしており、羨ましく思っていた。
そんな弟からの影響もあり、競書誌や個展に留まらない創作活動へも進むことになる。
また、2013年に京都府綾部に移住。そこで出会った和紙職人ハタノワタル氏にも綾部の生活のみならず書道的にも大きな影響を受ける。作品づくり、個展の開催、SNS掲載の写真の撮り方などを学んだ。
以降、年に2,3回の個展をするなど、精力的に活動している。2024年ゴールデンウィークには初の東京(池尻大橋)での個展も開催した。
作品紹介
※加茂さんの最新作は主にInstagramにてご覧いただけます。
※ご自宅で撮影しているという書の写真たちは、どれも凛とした佇まいで、空間ごと加茂さんの意識を感じます。
筆者から見た加茂学さん
2024年5月に初となる東京(池尻大橋)での個展開催の際に取材に応じてくださった加茂さん。なんと普段からお字書き道TALKSのリスナーさんということもあり、事前のやりとりもスムーズにさせていただきました。(筆者タケウチとはSNSのみのつながりでした)
※しかも今回一度収録したファイルが破損していたというお字書き道TALKS初めての機材トラブルで、個展会期中2度も収録にお越しいただきました💦にも関わらず、にこやかに、ほんの少しの嫌な顔もせずに応じてくださって神・・・でした。(ご迷惑をおかけいたしました)
加茂さんは自らハイボールを携えて収録にお越しになり、既にお昼ごろから飲んでおられるということで収録もお酒片手に(笑)。その後もお酒を酌み交わしましたが、飲んでもあんまり変わらない・・・!
加茂さんのインタビューで驚いたことはその制作方法。なんとパネルや軸を先に仕立てて、文字を書くのは一発であるということ。そして、それを飾る場所の雰囲気まで作り上げて、写真を撮ってSNSにアップしていること。加茂さんの作品は、SNSアップ時にはまさに「インスタレーション」として完成されているのです。購入してくださる方に、飾り方まで含めた提案をきっちりされている・・できるビジネスマン!
加茂さんの作品は失敗できないものに書いているという緊張感と切実さが漂います。そして、「俺の書はこうだ!」という静かな闘志を感じます。どちらかと言えば加茂さんは寡黙な方だと思いますが、熱く滾るものは他の書道家にも引けをとりません。
東京にお越しの際は、是非また書の話を酒の肴に飲みたい・・・です!
お字書き道TALKS、書いていただいた!
今度はあなた(書道家)を人生を聞かせてください!
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