お字書き道TALKS|書道系ラジオ🎧𓈒 𓂂𓏸

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書道ってなあに?これから書道を定義してみます。(1/2)

こんにちは。お字書き道TALKSです。 このnoteでは、字にまつわるあれこれ様々をざっくばらんに記録していきます。YouTube、Podcastもよろしくお願いいたします。 ※以下の記事はタナカが書いた元記事に、タケウチが加筆したものです。 今日のテーマは、「書道ってなあに?」 書道って何でしょう・・・?ねえ・・・? 一般的には、墨と筆で和紙に文字を書くこと、だと思います。 しかし、例えば鉛筆やマジックで書いたものは書道(書)作品ではない・・・?、鑑賞者には一見すると文

    • 【イベント告知】いけばな&墨流し体験(親子参加もOK)2024年12月22日(日)、25日(水)

      いけばな×書(墨流し) 2022年からはじまったいけばなと書(墨流し)のコラボ企画。 毎回たくさんの方にお越しいただき、和気あいあいとしたイベントとなっています^^ ※年3,4回(不定期開催) 去年の活動は下の記事にまとめています↓↓ イベントの写真はこちらでもご覧いただけます。 敷居ゼロ!誰でもお楽しみいただけます ちょっと堅苦しそうで、敷居が高そうないけばなと書道の世界。 このイベントはそんなイメージをまったく払拭して、みんなに楽しんでもらいたい!という強い意志の元

      • 論駁!「書ハ美術ナラスノ論ヲ読ム」(3/3)最終回

        「書ハ美術ナラズ」論争!小山正太郎VS岡倉天心 書道に関する約150年前の論文を読み進めていますが、ついに最終回!この回は岡倉天心の第三回(最終回)です。最初から読みたい方は、上のリンクよりアクセスをお願いいたします。 書き起こし(カタカナ→ひらがな、旧字体→新字体)③東洋学芸雑誌15号397頁(1882[明治15]年12月) 是より第三の論点に進み書は美術の作用をなさすとするの説に就て当否を判せんとす余は既に第十二号に於て小山氏の書は美術となすへき部分を有せすとする論

        • 【古文書を読む】江戸時代のカステラレシピ

          古文書を読むシリーズ 平安時代とか室町時代とかに比べて、比較的時代が近い江戸時代の書物はとてもたくさん残っているようですが、そのほとんどは読まれず、翻訳されず放置されているのだそう・・・! まだ手付かずの古文書を読み解くことができれば、まだ知られていない何かが明らかになるかも・・・!? ロマンたっぷりの古文書シリーズ! 江戸時代レシピのYoutube版はこちら↓↓ 万宝料理秘密箱(萬寳料理秘密箱) 今回取り上げるのは、江戸時代の料理本! 「万宝料理秘密箱」まんぽうりょ

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        書道ってなあに?これから書道を定義してみます。(1/2)

          【古文書を読む】本居宣長『古事記伝』

          古文書を読むシリーズ② 先日書いた「五榜の掲示」を読んでみた記事↓↓ 読者さんからコメントを頂き、「ぜひ『古事記伝』を!」とのことだったので、早速取り上げてみたいと思います。 古文書はなぜ読めない、読みにくいか ちょっとその前に。古文書を読むのというのは、とても難儀なもの。なぜ読めない、読みにくいかの要素をまとめておきたいと思います。 漢字の草書体(くずし方色々)が読めない 漢字の旧字体(異体字)が読めない 今は使われない合字などが読めない 昔の平仮名(くずし方色

          【古文書を読む】本居宣長『古事記伝』

          まっすぐ書こう(おでん式)【美文字の極意③】

          ところで、筆者は”美文字”という言葉を発する際に、どうしても一抹の気恥ずかしさやうしろめたさのようなものを感じてしまうのですが、皆さんはどうでしょうか・・・? もちろん”きれいな字”は大好き、なんですが。 いつか、この”美文字”の呼び名の出どころや時期、ニュアンスなどをきっちり言語化してみたいと思っています。 で、今日は「美文字の極意」第三弾!『まっすぐ書こう!!』です。 この話のYoutube版はこちら↓↓ これまでの美文字系コンテンツ↓↓ まっすぐ書くのはとっ

          まっすぐ書こう(おでん式)【美文字の極意③】

          論駁!「書ハ美術ナラスノ論ヲ読ム」(2/3)

          「書ハ美術ナラズ」論争!小山正太郎VS岡倉天心書道に関する約150年前の論文を読み進めていますが、ようやく残り2回!この回は岡倉天心の第二回です。最初から読みたい方は、上のリンクよりアクセスをお願いいたします。 書き起こし(カタカナ→ひらがな、旧字体→新字体) ②東洋学芸雑誌12号296頁(1882[明治15]年9月) 以上陳述する所は小山氏が世間の諸説を駁撃したる中に其不適当なるを弁論せしものなるが今一歩を進め第二の論点に入らんとす則ち書は果して美術となすへき部分あるや

          論駁!「書ハ美術ナラスノ論ヲ読ム」(2/3)

          「接筆」を制す者は文字を制す!?【美文字の極意②】

          以前、美文字最大の極意!ということで起筆の話をしました↓↓ 今回の話は、起筆に続き、美文字の極意「接筆」!!です。 この話のYouTube版はこちら↓↓ 「接筆」って?? おそらく書道用語?の「接筆(せっぴつ)」。 例えば、「月」という文字を書くとき、 左から、 接筆はどこもぴったりくっついている 横画2本の右側が離れている 横画2本の左側が離れている 横画2本の両側が離れている+2画目の出だしも離れている 横画1本目は両側離れ、最終横画は左側離れの右側はやや突き出

          「接筆」を制す者は文字を制す!?【美文字の極意②】

          品!森!轟!同じ漢字を3つ合わせた漢字【品字様】(美文字のコツも!)

          同じ漢字3つでできた漢字を集めてみた【品字様】 「品」とか「森」とか「轟」とか。同じパーツを、下に2つ上に1つ積み上げたピラミッド構造になっている漢字。「品字様(ひんじよう)」と呼ぶようです。 今回はそんな漢字を集めてみました。 この話のYouTube版はこちら↓↓ 品(ヒン・しな) 一番最初に出てくるのは皆コレなのでは!「口」3つで「品」!「品字様」と呼ばれるくらいの代表格! 品川、品数、一品、絶品、九品仏・・・ 森(シン・もり) 「木」3つで「森」、2つで「林

          品!森!轟!同じ漢字を3つ合わせた漢字【品字様】(美文字のコツも!)

          【古文書を読む】幕末・明治の文字『五箇条の御誓文』『五榜の掲示』

          【五箇条の御誓文】とは 「五箇条の御誓文」・・・なんだかちょっとカッコイイ響き。 (歴史に疎い筆者は「御成敗式目」「武家諸法度」「墾田永年私財法」など次々とかっこよさげなワードを連想しましたが、これらは全く時代もバラバラなもの) 今回取り上げたい「五箇条の御誓文」は明治元年(1868年)3月14日に出された明治政府の基本方針を示したもの。1867年が大政奉還なので、江戸幕府から明治政府へ交代したまさに新時代の幕開けの頃です。 5つの誓文の内容は、ざっくり言えば下記のような

          【古文書を読む】幕末・明治の文字『五箇条の御誓文』『五榜の掲示』

          わたしの好きなフリーフォント!

          フリーフォントの話! 7月末に開催したタケウチ個展の際に、自らデザインして新調した名刺↓↓ 書道家なんだから名刺も手書きの自筆で、と思いつつ、今回は見たことがない雰囲気の名刺に仕立てたく、こんな風に色々な書体のフォントで「竹内恵美子」を書いてデザインしてみました。名刺をお渡しする際に文字の話を膨らますことができるかなという意図もあります。 ちなみに、和紙っぽい用紙に印刷して、手触りも重視してみました。 最近お会いする方々にはお配りしておりますが、なかなか好評!ヤッタ!

          論駁!「書ハ美術ナラスノ論ヲ読ム」(1/3)

          「書ハ美術ナラズ」論争!小山正太郎VS岡倉天心さて、明治時代、150年前の論文を現代語訳して読み進めていたわけですが、ようやく前回小山正太郎氏の論が終わりました。 「書が美術である理由がひとつも無い!無い!無い!」と言い続けられ、書道家である筆者の胸はズタズタに傷つけられたわけですが(笑) ここから論駁!岡倉天心(覚三)!「書ハ美術ナラスノ論ヲ読ム」 書き起こし(カタカナ→ひらがな、旧字体→新字体)①東洋学芸雑誌11号261頁(1882[明治15]年8月) 我東洋学芸

          論駁!「書ハ美術ナラスノ論ヲ読ム」(1/3)

          つなごうプラレール文字!【ひらがな編】

          みんな大好き!プラレール! 今年のゴールデンウィーク頃に池袋・サンシャインシティにて行われた「プラレール博」! それはそれは大混雑の大熱狂(子どもたちが)の空間だったわけですが。 筆者はこのプラレールのパーツを組み合わせて作られた「65」の文字の味わいに何だかグッと来たもので・・・。 プラレールで【ひらがな全部】作ってみました。 使ったパーツ直線レール 1/2直線レール 1/4直線レール 曲線レール 複線外側曲線レール ターンアウトレール 8の字ポイントレ

          つなごうプラレール文字!【ひらがな編】

          150年前の論文を読む「書ハ美術ナラズ」③-後編(小山編最終話)

          「書ハ美術ナラズ」論文を読んでみる 150年ほど前の明治時代の論文。 「書は美術ならず」!? 小山正太郎vs岡倉天心 本記事は③-後編です。小山論文、本記事で完結! ①②③-前編は下のリンクよりどうぞ↓↓

          150年前の論文を読む「書ハ美術ナラズ」③-後編(小山編最終話)

          150年前の論文を読む「書ハ美術ナラズ」③-前編

          「書ハ美術ナラズ」論文を読んでみる 150年ほど前の明治時代の論文。 「書は美術ならず」!? 小山正太郎vs岡倉天心 本記事は③-前編です。①②は下のリンクよりどうぞ↓↓ 今回は小山正太郎氏「書ハ美術ナラス」の完結編の前編! ※読者の方々は、基本的には現代語訳の方を読めば良いと思いますが、これは筆者の意訳です。読みやすいように、句読点の追加、改行、()書きの追加、などを適宜しております。 間違いや異論等もあるかと思います。その場合はコメント欄にてそっとご指摘くださいませ。

          150年前の論文を読む「書ハ美術ナラズ」③-前編

          書道作品、読める/読めない論争

          唐突ですが。 書道とは、文字周縁のたくさんの要素を使って 「現代一般の標準的な文字から遠ざかろうとする」行為と言えるのでは。(AIの記事にも書きました) 書道家は日々それに邁進している。 「読める」「読みやすい」文字はもはやいくらだってあるけれど、それとは逆?方向にああだこうだ試行錯誤して、文字を使って一紙面を彩ろうとしている人たち=書道家、です。 この話のYouTube版はこちら↓↓ 一般の人が「読める」書道作品づくりは、超絶縛りプレー 今言った通り、書道家は普段、

          書道作品、読める/読めない論争