$(ドル)は漢字でどう書く?通貨単位や国名の漢字表記まとめ
日本語を書き表すには、漢字、ひらがな・カタカナ、アラビア数字(算用数字)を基本として、アルファベットや絵文字なども含め、多くの文字種類が用いられます。
今のような表記になったのは、大きな転換期は明治時代、そしてそれが定着してきたのは大正・昭和の時代とそんなに長い歴史ではありません。(詳しくは過去記事へ)
日本では、文字を持たなかった紀元前、中国から漢字が入ってきた1~3世紀頃、さらに16世紀中ごろ頃にはポルトガル語をはじめ多くの外国語が入ってきました。それらを日本語は吸収し「外来語」となりました。
今でこそ外来語はカタカナで書くという大まかなルールがありますが、かつては外来語に悉く漢字をあてていました。
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今回は、今はほとんど消え失せてしまった外来語の漢字を一挙に集めてみます。難読!!!
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通貨単位の漢字
本国で漢字を使う中国の「元」、日本の「円」以外はほとんど初見!という方も多いのではないでしょうか。
漢字のあて方はほとんど、その通貨の音に対応する「万葉仮名システム」が採用されています。
イギリスのペニーやドイツのマルク等、漢字表記が複数あるのは、外国語をカタカナ読みにしたときの揺れや、そもそも完全に統一されてなかったということでしょう。
世界にはこれ以外にも多くの通貨がありますが、通貨単位に漢字をあてられ資料に残っているのは、日本と貿易や観光などの関係が多くあった国であると言えます。
また、1999年にEU諸国で使われ始めた「ユーロ」。2002年にはフランス「フラン」、ドイツ「マルク」等は廃止となりました。ちなみにユーロができたとき、日本は既に外来語はカタカナで書くということになっていたため、ユーロに漢字は存在しません。
国名の漢字
通貨単位同様に、複数の漢字表記があり、また上記の表以外にも多くの表記があります。これらの国名漢字表記に”正式”は存在せず、かつて使われていた時代に使用頻度等によって淘汰されたり残ったりしたようです。
また、国名に留まらず、都市名、地域名、大陸名も漢字をあてていました。Wikipediaにはかなり多くの情報が載っています。
江戸末期の1862年の世界地図「万国航海図」も必見!
この国名の漢字はもはや必要性がなくなってしまったと思いきや、国名を一字で表す際には今でも日常的に使われています。
例えば、日米、英国、日露、などは街中でも見るのではないでしょうか。また例えば、普仏戦争(1870-1871年)は、普:プロイセン(ドイツ)と仏:フランスであり、〇〇戦争や○○同盟などの名前でもよく使われます。
昨今のロシアとウクライナの戦争において、あまり知られていなかったウクライナの漢字「宇」の表記を知っている人も多い事でしょう。
漢字はカタカナよりも字数を取らず、一字で国名を表せるのは新聞やテレビ等メディアでは便利なこともありますね。
外来語の漢字いろいろ
他にも外来語にあてられた漢字は数多くありますが、種類別にいくつかまとめてみました。
一説によれば、スポーツ名に漢字をあてるようになったのは戦時中。敵国の言葉を使うまじ!ということでこれらの漢字があてられたようです。読み方も、例えば「籠球」は「ろうきゅう」と漢字の音読みで読んでいました。
また現在は外来語を原則カタカナで書くものの、下記のように外来語でも漢字で書かれることも多い言葉もあります。
外来語の漢字は、めっきり使わなくなったものが大半、欠片だけ残っているものが少し、漢字表記の方が優位なものがわずか、と言ったところでしょうか。
漢字クイズなどにすると面白いかもしれませんね。
※トップ画像出典元:漢字ミュージアム
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