見出し画像

#139『ふくらはぎをもむと超健康になる』大谷由紀子、小池弘人

 そのまんまの内容なのだが、とても良い。大谷さんという方はふくらはぎから、幼少期の家庭環境やトラウマまで感じ取ることが出来るという人。心の履歴は体のあらゆる場所に表れるから不思議なことではないが、ふくらはぎは新鮮だった。
 実際、私も他人のふくらはぎをマッサージする時、何となくその人の心の癖やこだわりのようなものが分かる。とてもざっくりとした感じだが。心にブロックがあるある人ほど、ふくらはぎを痛がる気がする。また外を歩いていると、結構ふくらはぎの太い女性を見るが、色々大変なんだろうなあと思ってしまう。体ではなく、心が。
 そんなことが根底にあるので、この本は深い印象を与える本である。私的に、良い本である。

・反射区は20世紀初頭にアメリカの医師が体系化した(てっきり昔から伝わる支那の知恵だと思い込んでいた)。
・足裏マッサージだけでは回復は見込めない。下半身に溜まった老廃物や毒を体液に乗せて流し、排出しないといけないから。よって、ふくらはぎマッサージが必須である。
・遅筋は赤く、速筋は白い。で、海の魚は赤みが多く、川の魚は白身が多い(というか多分全部)。
・静脈は動脈に比べてテンションが低い仕様。自ら血液を送り出す作用はないので、心臓そしてふくらはぎの筋肉が頑張る。
・心不全は心臓のポンプ機能が低下して、臓器が必要としている血液を供給できなくなった状態。
・腎不全は腎臓機能が低下して、尿を作れなくなること。で、老廃物が体に残って、むくむ。
・血液は心臓が中枢となって送り出してくれるが、リンパ系には中枢がなく、通りかかる所の筋肉の働きに依存している。
・皮膚の表面に静脈が透けて見える。そこはマッサージしないか、かなり弱めで。
・ふくらはぎをもみほぐして体液循環が良くなると、老廃物が腎臓に送られ、尿になる。というわけでバランス回復にお水を一杯。
・左脚ふくらはぎには父・父方からの影響。右脚ふくらはぎは母、母方からの影響。
・【足首】=幼少期の育てられ方。父方・母方に分類。否定的だと凝りや張り。
・【ふくらはぎ】=その人の性格や考え方。硬いのは親にやられ過ぎた場合。柔らかすぎるのは自主性の乏しさ、など。
・【太腿より上】=思春期以降。
・右膝周辺に違和感のある人は未来に不安がある=私です! 勇気がなくて前に進めない、自分が何をしたいのか分からない、など。

 面白い。私もお客様で試してみようと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?