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紹介されてよかったなと思えた一冊の本
アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)
[本書の内容]
羊飼いの少年サンチャゴは、その夜もまた同じ夢を見た。一週間前にも見た、ピラミッドに宝物が隠されているという夢――。少年は夢を信じ、飼っていた羊たちを売り、ひとりエジプトに向かって旅にでる。
アンダルシアの平原を出て、砂漠を越え、不思議な老人や錬金術師の導きと、さまざまな出会いと別れをとおし、少年は人生の知恵を学んでいく。
「前兆に従うこと」「心の声を聞くこと」「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれること」――。
長い旅のあと、ようやくたどり着いたピラミッドで、少年を待ち受けていたものとは――。人生の本当に大切なものを教えてくれる愛と勇気の物語。
好き嫌いがはっきりする小説です
私がこの本のに出合ったのは、知り合いに紹介されて貸してもらい一読したことがきっかけです。その後、自分で購入して再度読んだ本です。一言で言うと、「星の王子さま」のような大人のための寓話。(1回目は流し読み状態でひっかかる部分がままあり、結果読み直しました。)主人公の内省は「禅問答のようにも思います。
オバマ元大統領、ウィル・スミス、ブリトニー・スピアーズ、マドンナ、オプラ・ウィンフリー、ラッセル・クロウ、ビル・クリントン、ジュリア・ロバーツ、ルイス・ハミルトン、森山未來、戸田恵梨香、中山美穂、元JUDY AND MARYのTAKUYA、サカナクションのボーカル・山口一郎ほか多数が愛読書としているそうです。
錬金術師(アルケミスト)の真実とは?
スペインの羊飼いの少年サンチャゴは、夢を何度も観ます。それは、「ピラミッドに隠された宝物を発見することを告げられる夢」です。占い師の老婆や偶然出会ったセイラムの王様とのやりとりからエジプトへ行きくことを決意します。恐らくこの度は命がけだったでしょう。数々の苦難に直面したり、広大な砂漠に挫折を味わいながらも、錬金術師に導かれ旅を続けるという「哲学的かつ宗教的な内容」なので、私は一度では理解ができませんでした。しかし、俗にいう「名言」的な表現が多く2回目には本に線を引きました。
「生きるとは?よりよく生きるために必要なことは何か」を考えさせられます。人間が本当に何かを望む時、全宇宙が協力して夢を助ける、というメッセージは個人的にはアメーバ経営で有名な稲森和夫氏を連想しました。
自分が本当に欲しいものは何か。安全や惰性、恐怖、損得等の現実に逃げ、それは他者や環境のせいにしていないか。自分の心を信じる勇気をもらえる一冊です。
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