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煙管はじめました。五服目 2025年1月17日

59歳。喫煙歴なし。煙管はじめました。


丸めるのも難しい

2025年元日。川沿いのベンチ。
周囲に人がいないことを確認して、初めての喫煙。

小粋の紙袋を開け、刻みたばこを煙管の火皿に詰める。
これが意外に難しい。
ひとつまみを取り、丸めて火皿に詰める、ということですが、
ひとつまみの適量がよく分かりません。

また丸めるのもうまくいきません。
小粋は幅0.1㎜、長さ76㎜だそうです。加湿したとはいえ、点火できるほど乾燥した葉です。丸めようとすると葉が折れて粉々になります。

9月の煙管イベント秋月堂さんの所作をよく見ておくべきでした。
しかし、習うより慣れよ、なのでしょう。

コートにタバコの葉が散乱。

口の中が燻製されたような・・・

何とか小粋を火皿に詰めた。
マッチを点火。マッチを擦ったのはおそらく四、五十年ぶりでしょう。
喫煙しない、キャンプなどもしないと、マッチとは無縁の人生になります。

吸口を咥え、マッチを擦る。
助六煙管が長く重いので、口で咥えただけだと上手く支えられません。
やはり煙管は羅宇に片手を添えて、煙草盆の火種で火を点けるようにできているのでしょう。

火皿のたばこに火を点け、吸口を吸う。
煙が口中に拡がる。
口腔喫煙なので、肺には入れない。
口腔内に煙を留める。

口の中が燻されている感覚です。
煙を「甘い」、「辛い」と表現するようですが、初めての喫煙ですので、味までは分かりません。

煙を吐き出すと、口に残る刻みたばこの香り。
この燻された香りは何かに似ている。
記憶の糸を手繰ると、思い出しました。
柳桜園茶舗の刈番茶です。

柳桜園茶舗の刈番茶

京番茶は燻したような香りが特徴。柳桜園茶舗の刈番茶は特にスモーキーで、好き嫌いが明確に分かれるようですが、私はこれがとても好きで常飲しています。
後で分かったことですが、刈番茶をタバコの香りと表現する方も多いようです。
これまで私は、紙巻タバコの香り、しかも副流煙の香りしか知りませんでしたが、その香りとは明らかに異なる香りです。

初めての煙管の味。
美味しいとまでは思えませんが、決して不快になるような煙ではありませんでした。

煙管に関する本を発行しました

大阪・西天満の水野ゼミの本屋、1/19(日)文学フリマ京都9で販売します。
秋月堂『煙管 ~ 見方、買い方、吹かし方』(2024年、大阪工業大学知的財産学部水野研究室)
300円(税込)
https://c.bunfree.net/p/kyoto09/43492

今回もご笑覧いただきまして、ありがとうございました。(水)

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